あなたは店舗のオーナーさんで、これからどのキャッシュレス決済端末を導入しようかと思っているところですね。
Airペイや楽天ペイなど、キャッシュレス決済導入サービスは複数の種類があってどれを選べばいいかわかりにくいですよね。
結論から言えば、下記のように選ぶのがおすすめです!
楽天サービス+幅広く対応させたいなら
→楽天ペイ
最も多くの決済手段に対応させたい
→Airペイ(エアペイ)
複数店舗管理を楽にしたい!オンライン決済ができるようにしたい!
→STORESターミナル
クレカのタッチ決済とオンライン決済に対応させたい
→Square(スクエア)
PayPalにも対応させたい
→TakeMe Pay
ここからはなぜそう言えるのかを、手数料や初期費用などにも注目しながら解説しますね。
目次
初めに!キャッシュレス決済導入サービスを選ぶ上での重要なポイント!
そもそもキャッシュレス決済サービスを選ぶ上でどのような点に注目すべきなのでしょうか?
具体的には、下記の点が重要だと考えます。
- 決済手数料が安いかどうか?
- 維持費が高くないかどうか?
- 客層と商品に適した決済手段に対応しているかどうか?
- オーナー向けの便利な機能があるかどうか?
なぜ重要かを簡単に解説します。
(1)決済手数料が安いかどうか?
最も重要な項目です。
手数料が高すぎると、利益が減ります。
単純に手数料は安ければ安いほど店舗側の恩恵は大きいと考えられます。
(2)維持費が高くないかどうか?
決済端末を所持している限り月額で固定費がかかることもあります。
固定費はできるだけ抑えるべきですので、月額費用が安いという点も重要です。
(3)客層と商品適した決済手段に対応しているかどうか?
対応決済は多ければ多いほど良いとも考えられますが、
- どのような方があなたの店舗に来られるのか?
- あなたの店舗がどのような商品を売っているのか?
という視点が考えることも重要です。
例えば、日本人より海外の観光客が多ければ、クレカに加えて、WechatPayなど海外の方に強いQRコード決済に対応している方が良いですし、最近はPayPayや楽天ペイなどのQRコード決済が流行りですが、高額商品の購入の際はQRコードよりクレジットカードを利用することの方が多いと思います。
決済手段をあえて絞らせることで、仕分けがしやすくなる特徴もあるので、必ずしも決済手段が多いことが良いわけではありません。
個人的にはVISA/Master/AMEX/JBCのクレカ決済に対応していればとりあえずはOKだと思います。加えて、少額商品が多い店舗の場合はQRコード決済や電子マネー決済にも対応していると良いでしょう。
(4)オーナー向けの便利な機能があるかどうか?
別途、オーサー様向けの便利な機能があればより良いでしょう。
特にオンライン上で決済ができるオンライン決済はリモートワークの発展などで需要が高まっています。
1. キャッシュレス決済機比較表
まずは、有名な5つのサービスを次の3つの基準を元に比較表にまとめてみました。
比較の際の3つの基準
- (1)費用
- (2)決済手段の数
- (3)利用しやすさ / サービス
サービス名 | 楽天ペイ | Airペイ | STORES ターミナル | Square | TakeMe Pay |
初期費用 | 18,800円※1 | 19,800円※1 | 基本無料 | 7,980円※1 | 0円 |
月額使用料 | 0円 | 0円 | 0円 | 0円 | 0円 |
決済手数料 | 3.24%~3.74% | 3.24%~3.74% | 3.24%~3.74% | 3.25%~3.95% | 一律3.24% |
入金時手数料 | 0円~210円※2 | 0円 | 0円~200円※3 | 0円 | 286円 |
解約手数料 | 0円 | 0円 | 0円 | 0円 | 0円 |
クレジットカード | 6ブランド | 7ブランド | 6ブランド | 6ブランド | 7ブランド |
電子マネー | 10 | 9 | 9 | 9 | 0 |
QRコード決済 | 2 | 6 | 1 | 0 | 4 |
その他の決済 | 楽天ポイント nanaco Apple Pay iD QUICPay WAON | Apple Pay iD QUICPay Tポイント Pontaポイント dポイント WAONポイント | - | Apple Pay iD QUICPay | Apple Pay Google Pay |
審査期間 | 3日~2週間 | 3日程度 | 2~10日間 | 最短翌日 | 2週間以内 |
入金時期 | 最短翌日 | 最短3日(月3~6日) | 最短翌日(予定) | 最短翌日 | 翌月末 |
対応OS | iOS / Android | iOS | iOS / Android | iOS / Android | 専用端末なし |
※1:キャンペーン期間中は0円
※2:楽天銀行利用で0円、他行は210円
※3:10万円未満で200円、10万円以上で0円
上記からわかる特徴を下記に4点まとめました。
特徴1. 初期費用はほぼ変わらず
まず前提として、ほぼ全てのキャッシュレス決済事業者が決済端末の無料キャンペーンを実施中ですので、初期費用がかかることは少ないでしょう。
特徴2. 手数料は3%程度の低水準でほぼ変わらず
どのキャッシュレス決済も手数料は3.24%〜とほぼ変わりはありません。
特徴3. 対応クレカの種類も変わらない
重要なクレカ対応ですが、ほぼ全てで下記の主要なブランドには対応しています。
- VISA
- JCB
- MasterCad
- AMEX
- DinersClub
なので、クレカ決済において困ることはほぼないでしょう。
Squareのみタッチ決済に対応しているので強みですね。
特徴4. 電子マネー対応をしている決済機に違いはほぼなし
電子マネーに対応しているのは、
- 楽天ペイ
- Airペイ
- STORESターミナル
- Square
ですが、楽天ペイのみ楽天Edyに対応しているので1種類多いですが、下記の9種類の電子マネーには、他業者も全て対応しているので、あまり問題はありません。
- Kitaca
- Suica
- PASMO
- TOICA
- manaca
- ICOCA
- SUGOCA
- nimoca
- はやかけん
結論!差別化ポイントは対応決済の種類と顧客サービスの充実度
比較表を見ると、初期費用や手数料などでは差別化はできません。
また、急ぎのオーナー様でない限りは導入のための審査時間もそれほど気にならないでしょう。(※審査落ちの後、また他社を申し込むのは時間の無駄なので、複数申し込み推奨)
よって、重要な点は、対応決済サービスの多さと顧客サービスの充実度にあります。
ここから、それぞれのキャッシュレス決済導入サービスについて詳細に解説していきます。
2. 楽天のサービスが導入できる「楽天ペイ」
キャッシュレス決済機「楽天ペイ」を導入する一番のメリットは、QRコード決済の楽天ペイ(au Payも)、電子マネー楽天Edy、楽天ポイントに対応している点です。
楽天は決済・証券・ECなどで楽天ポイントを主軸としたサービスの横展開を行なっています。
そのため、楽天のサービスをよく利用される方は、決済手段も楽天にする傾向が強く、楽天に対応しているのは店舗としても訴求力に繋がります。
楽天ペイと楽天Edyを導入させるためには、キャッシュレス決済機「楽天ペイ」しか選択肢はないので、楽天のサービス導入を考えているのでしたら、おすすめです。
もちろん、主要なクレカと電子マネーにも全て対応。決済手段という面では困ることは少ないでしょう。
中国の2大QRコード決済「Alipay」「WeChat Pay」にも対応しているので、インバウンド関連での収益アップにも繋がりそうです。
また、楽天スーパービジネスローンという加盟店舗向けの融資サービスも提供しており、幅広い視点からオーナーさんのビジネスを助けてくれます。
楽天ペイの詳細情報
運営会社 | 楽天ペイメント株式会社 |
登録決済事業者 | 登録済み |
初期費用 | 18800円(現在無料) |
決済手数料 | 3.24%〜3.74% |
月額/解約手数料 | 0円 |
入金手数料 | 0〜210円 |
対応クレジットカード(6種) | VISA/JCB/MasterCad/AMEX/DinersClub/DISCOVER |
対応電子マネー(14種) | Edy/Kitaca/Suica/PASMO/TOICA/manaca/ICOCA/SUGOCA/nimoca/はやかけん |
対応スマホ/QRコード決済(2種) | 楽天ペイ/au PAY |
その他の対応 | 楽天ポイント/nanaco/ApplePay/iD/QUICPay |
<詳細記事はこちら>
3. 多くの決済手段に対応「Airペイ(エアペイ)」
Airペイの特筆ポイントは何と言っても対応決済の多さでしょう。
最近では、様々な店舗で見かけるようになり、最も普及しているキャッシュレス決済だと思います。
シンプルに多くの決済手段を導入したい方にオススメです。
全ての対応決済手段を記載すると下記のようになります。
Airペイの対応決済一覧(29種)
クレジットカード | VISA/JCB/MasterCad/AMEX/DinersClub/DISCOVER/UnionPay |
電子マネー | Kitaca/Suica/PASMO/TOICA/manaca/ICOCA/SUGOCA/nimoca/はやかけん |
QRコード決済(AirペイQR) | LINE Pay/d払い/Alipay/WeChatPay/PayPay/au PAY |
ポイントカード(Airペイポイント) | Tポイント/Ponta/WAONPOINT/dポイント |
その他 | ApplePay/iD/QUICPay |
特に大きな差別化ポイントは対応QRコード決済の多さと、ポイントサービスへの対応です。
※QRコード決済はAirペイQR(月額無料)、ポイントサービスはAirペイポイント(月額費用は店舗によって異なる)というサービスで導入できます。
中国の2大QRコード決済「Alipay」「WeChat Pay」にも対応しているのも強みですね。対応決済が多いと、多くのユーザーのニーズを掴むことができます。
また、ポイントサービスに適応させることで、リピーターへの訴求にも繋がります。
Airペイの注意点
端末がAndroidに対応していません。
そのため、導入に当たってiPadかiPhoneを別途購入する必要があります。
Airペイの詳細情報
運営会社 | 株式会社リクルートライフスタイル |
登録決済事業者 | 登録済み |
初期費用 | 19800円(現在無料) |
決済手数料 | 3.24%〜3.74% |
月額/入金/解約手数料 | 0円(Airペイポイントのみ別途必要) |
対応クレジットカード(7種) | VISA/JCB/MasterCad/AMEX/DinersClub/DISCOVER/UnionPay |
対応電子マネー(12種) | Kitaca/Suica/PASMO/TOICA/manaca/ICOCA/SUGOCA/nimoca/はやかけん |
対応スマホ/QRコード決済(6種) | LINE Pay/d払い/Alipay/WeChatPay/PayPay/au PAY |
対応ポイントカード(4種) | Tポイント/Ponta/WAONPOINT/dポイント |
その他決済 | ApplePay/iD/QUICPay |
<詳細記事はこちら>
4. 複数店舗管理とオンライン決済に対応「STORESターミナル」
STORESターミナルは、Airペイや楽天ペイほどおQRコード決済に対応しているわけではありませんが、店舗オーナー様向けの支援ツールを提供しているのが大きな特徴です。
※主要クレカや電子マネーには問題なく対応しております。
いくつかのオーナー向けサービスがありますが、代表的な2つをご紹介します。
- ビジネスコネクト
- オンライン決済
ビジネスコネクト
ビジネスコネクトとは、通常の端末に追加開発を加えることで、
主に、店舗を複数持っている店舗オーナー様向けのサービスとなっており、
- 複数店舗の売上・入金情報の一括取得できる「複数店舗管理機能」
- 決済システムと基幹システムの連携ができる「API連携」
- 2回以上の分割払いができる「支払い方法の追加」
- 独自mPOS、業務システムへのキャッシュレス決済機能の提供「決済モジュール連携」
などの機能が含まれ、あなたのビジネスの大きな助けとなります。
このような複数店舗オーナー様に向けたサービスの提供がSTORESターミナルの強みです。
オンライン決済(STORES請求書)
STORESターミナルは対面サービスはもちろんのこと、非対面決済サービス(オンライン)も利用できます。
STORES請求書では、金額を入れて宛先を指定するだけで誰でも決済ページを作ることができるため、どんな場面でも安心して決済ができます。(例:後払いが必要な時など)
基本的に請求書作成は手間がかかりますが、この機能を利用すれば、どこでもお客様が決済することができ、満足度のアップにも繋がります。
昨今のコロナの情勢により、オンライン上での取引の需要が高まっており、とてもありがたいサービスですね。
STORESターミナルの詳細情報
運営会社 | コイニー株式会社 |
登録決済事業者 | 登録済み |
初期費用 | 基本無料(諸条件あり) |
決済手数料 | 3.24%〜3.74% |
月額/解約手数料 | 0円 |
入金手数料 | 0〜200円 |
対応クレジットカード(7種) | VISA/JCB/MasterCad/AMEX/DinersClub/DISCOVER/SAIZONCARDInternational |
対応電子マネー(9種) | Kitaca/Suica/PASMO/TOICA/manaca/ICOCA/SUGOCA/nimoca/はやかけん |
対応スマホ/QRコード決済 | WeChatPay |
<詳細記事はこちら>
5. タッチ決済とオンライン決済に対応「Square(スクエア)」
Squareは、Twitter社の創業者で現CEOである「ジャック・ドーシー」が開発したクレカ決済にのみ対応したシンプルなキャッシュレス決済です。海外ではかなりポピュラーです。
最大の特徴は、タッチ決済にも対応した独自端末です。コンパクトで持ち運びも大変便利。また、オンラインでの請求書払いにも対応しています。
タッチ決済は、三井住友VISAカードが対応するなど、今後の需要拡大が期待されています。
QRコードや電子マネーの導入を考えていない方なら、タッチ決済対応という点でかなりおすすめです。
Squareの詳細情報
運営会社 | Square,inc. |
登録決済事業者 | 登録済み |
初期費用 | 7980円 |
決済手数料 | 3.25%〜3.99% |
月額/入金/解約手数料 | 0円 |
対応クレジットカード(6種) | VISA/JCB/MasterCad/AMEX/DinersClub/DISCOVER |
<詳細記事はこちら>
6. PayPalに対応、端末が必要ない「TakeMe Pay」
人気のオンライン決済サービス「PayPal」に対応させたいなら「TakeMe Pay」がおすすめです。
TakeMe Payは基本的に端末が必要なく、届くQRコードを店頭に置くだけで、全ての手続きが完了します。つまり、お客さんがQRコードを読み取ってその場で支払う仕様です。
TakeMe Payは対応しているQRコード決済も、
- PayPay
- LINE Pay
- Alipay
- WeChatPay
と、国内最大シェアのPayPay、中国人に人気なAlipay、WeChatPayも抑えているので、インバウンド関連で有効活用が期待できるでしょう。
日本語、英語、中国語の3ヶ国語に対応している点も良いですね。
TakeMe Payの概要まとめ
運営会社 | TakeMe株式会社 |
消費者還元事業の登録有無 | 登録済み |
初期費用、月額費用 | 0円 |
決済手数料 | 一律3.24%(税込) |
対応クレジットカード | VISA / JCB / MasterCad / AMEX / DinersClub / DISCOVER / UnionPay |
対応スマホ/QRコード決済 | LINE Pay / Alipay / WeChatPay / PayPay |
対応電子マネー | なし |
その他 | PayPal / ApplePay / GooglePay / |
売上金の入金時期 | 翌月末 |
対応言語 | 日本語、英語、中国語(簡体字/繁体字) |
<詳細記事はこちら>
まとめ
店舗に導入すべき、おすすめのキャッシュレス決済サービスについて解説しました。
TakeMe Payのみ特殊ですが、他は端末を借りてそれで決済するシンプルな仕組みです。
導入費用や手数料、クレカ対応はサービスによってほとんど変わりません。
なので、あなたのニーズに合うかどうかで選ぶのが最もおすすめと言えるでしょう。
楽天サービス+幅広く対応させたいなら
→楽天ペイ
最も多くの決済手段に対応させたい
→Airペイ(エアペイ)
複数店舗管理を楽にしたい!オンライン決済ができるようにしたい!
→STORESターミナル
クレカのタッチ決済とオンライン決済に対応させたい
→Square(スクエア)
PayPalにも対応させたい
→TakeMe Pay
上記のように選べば失敗しにくいと思います。
まだ迷っている方は、とりあえず「楽天ペイ」や「Airペイ」の申請を行ってみてはいかがでしょうか?
対応決済手段が非常に多く、QRコード決済「Alipay」「WeChat Pay」にも対応しているので、訪日中国人への対応もできます。審査落ちする可能性もあるので、とりあえず申し込んでおけば安心です。
幅広い決済対応とオンライン決済を同時に導入したいなら「STORESターミナル」が良いと思います。
この記事が参考になったのなら幸いです。