スマホで買える太陽光発電所CHANGE(チェンジ)は、株式会社チェンジ・ザ・ワールドが運営する、少額から太陽光発電所に投資(買うこと)ができるサービス。
太陽光発電の特徴を押さえた、安定的な利回りかつ高い環境貢献性が人気の秘訣。
株式会社チェンジ・ザ・ワールドは、環境省グットライフアワード実行委員会特別賞 サスティナブルデザイン賞を受賞するなどの実績を持つ社会的企業です。耕作放棄地を農地に再生し、営農一体型(ソーラーシェアリング方式)の太陽光発電所の設置に取り組んでいます。
今回は、そんな株式会社チェンジ・ザ・ワールドの代表取締役池田友喜氏をお招きし、CHANGEの事業を始めたきっかけや目指す将来像について余すことなく語っていただきました。
これから、CHANGEを利用しようと考えている方や、環境問題などに興味がある人にとっては読み応えのある記事となっていますので、ぜひご覧ください。
取材を引き受けて下さった池田友喜氏
<略歴>
1977年山形県酒田市生まれ。18歳まで酒田で過ごし大学進学を機に上京。大学卒業後ITベンチャーとTV通販ベンチャーの2社経験し、2006年に起業。IT事業、通販事業、海外事業、中古機械販売事業、太陽光事業など事業の多角化を行う。2014年地元酒田にUターンし、株式会社チェンジ・ザ・ワールドを設立。
目次
1. CHANGEの事業を開始しようと考えた理由とは?

「大本の始まりは2011年の東日本大震災の原発事故です。」
「その頃は東京に住んでいて、ソフトウェア開発をやっていました。震災が起きて福島原発が爆発しているシーンをみたり、外国人の方々が退去したりしているのを見たりして、こんなことが起きるんだと思ったのが発端です。」
「そのときにITの技術を使って、もっと世の中のためになるような仕事を直接的にやりたいと感じたんです。」
「当時はちょうど再生可能エネルギー(以下、再エネ)の領域で固定価格買取制度(FIT)が始まると言われていた時代でしたので、再エネとITを掛け合わせてビジネスができないかと考えた側面と、また、原子力発電所への依存度の高さや、化石燃料による地球温暖化が進んでいる背景があるので、再エネ業界で起業することには社会的意義があると感じ着手しました。」

「全くわからない畑だったので、訪問販売会社から太陽光を買わないかという話が転がり込んできて、とりあえず実際にやってみたら、何と詐欺師だったんですね。笑」

「再エネ事業に取り組もうと投資したお金のほとんどを失うことになり、会社が立ち行かなくなってしまいました。」
「しかし、その時再エネについて勉強し考えたのは、やはり再エネは世の中に必要で、特に僕らの子供の世代とかその次の世代の方たちのことを考えたら、良い地球環境を残すというのは大人の責任だなと。」
「ですが、経済合理性だけで動いている人たちが多い業界です。ですので、この業界をもっと健全的かつ多くの方がフラットに参加できる形で何か作れないかと考えたんです。」
「しかし、再エネって自分で低圧発電所1個買うのに2,000万ぐらいかかるんです。参入障壁がめちゃくちゃ高いんですね。」
「なら、これをみんなの力でできる仕組みをITの力を使って作ろうと、これがCHANGEという事業の最初の構想です。」
「そこから、2014年に山形県でそれをやるために株式会社チェンジ・ザ・ワールドという会社を作り、今に至ります。」

「太陽光発電所は今でこそちゃんと収益が上がるものだと言われていますが、2013年にFITが始まったとき、世間は怪しんでいたんですね。そんなに儲かるはずがないという感じですね。」
「再エネは世の中に必要ですが、経済合理性だけで儲けようとする人たちがベースで作るから、何かおかしな歪んだ業界になっているというのが僕の中でも課題意識としてありました。」
「これをみんなの力で、貯金よりも利息がついて、環境にも貢献できる仕組みを作りたいと。みんなの力を集めてやる方が必ず大きくなるという信念があり、言わばドラゴンボールの元気玉理論ですよね。笑」
「そういうようサービスを作ろうということで、CHANGEですね。」

確かに、私も太陽光に対して怪しい意識がありました。
しかし、今回取材したいなと思った理由はですね、CHANGEのサイトを見たときに事業者の顔が見え、この業界では珍しいなと思ったのがきっかけです。
この会社さんは信念持たれて頑張っているのではという期待感があったんですね。
「ありがとうございます。怪しいと思われやすい業界だからこそ、逆張りでね。ちゃんやっているぞっていうのを出していこうと。」
「経済合理性も大事ですが、僕らは社会的企業だと思っているので、この課題解決型の事業スタイルで、そこに対して僕らの努力で経済合理性はつけていきますが、儲かるからやろうじゃないんですよね。」
「社会にとって必要だからやろうと。それを自分たちの努力で事業化して、経済合理性がつく仕組みを作ろうっていう考え方です。」
2. CHANGEをどのように利用していただきたいか?

「まずは資産形成の手段としてご利用していただきたい。」
「加えて、環境貢献が副産物としてセットでついてきます。これがCHANGEのバリューだと思っています。環境貢献するということは結果的に次世代への貢献にもなります。」
「要は、自分のお金を銀行に預けているんじゃなくて、再エネに預けているっていう感覚になってもらいたいなと。」
「あとは、CHANGEにお金を入れることによって環境に対する意識も芽生えてくると思っています。」
「実際に始めてみると、ちゃんと発電できているのかなと日々気になるわけです。そうすると発電所周辺の天気はどうだとか、このペットボトルのプラスチックって環境に大丈夫だろうかとか、環境問題を意識し始めるんですね。」
「そういう意味では、環境というものに対して啓蒙ができるようなサービスではないかと僕らは考えています。」
「今まで、環境問題解決に参加するにはハードルが高かったですが、CHANGEなら250円程度(1W)から誰でも始めることができます。」

「環境問題に参加するっていうことを主目的に置いているので、小学生がお小遣いでも買える(参加する)ことができる仕組みを提供したくて、少額から買えるようにしています。」
「地球温暖化がやばいみたいな話があったときにニュースを見ながら大変だねとかみなさん言いますが、実際はお茶の間でテレビを見ながらご飯を食べているだけじゃないですか。」
「実はアクションを起こす術が世の中にほぼないんですね。特にエネルギー問題の話に関しては顕著です。」
「だから、その誰でも環境問題解決へのアクションを起こせるツールとしてCHANGEを利用していただきたいと思っています。」

3. 太陽光投資って危なくない?元本割れは起きるのか

太陽光における元本割れとはどういう状況なのでしょうか?
また、基本的な太陽光の運用は貴社にお任せになると思いますが、元本毀損の発生を極力減らすために、貴社が行っている施策があれば教えてください。
「前提として、固定価格買取制度(FIT)というものがあります。」
「新しい太陽光発電所に関しては、発電を開始してから20年間は同じ金額で生み出した電気を売電できますという法律です。」
「ですので、発電量のシミュレーションを買取価格でかけて、メンテナンスコストとか諸々を引いたときに、年間利回りが7.0%〜8.0%くらいになるというイメージです。」
「7.5%の利回りを20年間、それを総額で考えると、最初に投資した金額が100万円だったら、20年で大体150%。つまり、150万円の売電収入が手に入ります。」
「発電所自体は減価償却されていくので、20年後には価値は0になります。純利益は50万円くらいですね。」
「加えて、2021年2月からはワットプラスが始まり、例えば5,000円分の売電収入が入ると5,000円の発電所を付与することにしています。」
「その付与された発電所も発電するので、さらに複利でどんどん増えていくと。持っていたらずっと発電所が増え続けるような仕組みですね。」

「そうなると思います。あとは、そもそも太陽光発所が発電しなかったらどうなるのっていう問題がありますよね」

「まず、この業界を7、8年やってきて利回りのシミュレーションが大きく外れることはない形でやっています。むしろ低めにシミュレーションを出していて、基本上振れすることの方が多いです。」
「ただ自然災害とか、特に盗難は結構あるんですけど、そういうリスクも別途あります。」
「しかし、そういうものにも保険が適用されます。ですので、実は太陽光発電に関して言うと、リスクは非常に低いものだと考えています。」

「実際に保険会社に確認していますが、保険もほぼ対応してきています。ですので、今のところはCHANGEにおける元本割れはありません。」

「もちろん今後は固定価格買取制度(FIT)もなくなると言われており、今後は電気を買ってくれる業者さんと直接交渉で電気の値段が決まっていくので、もうちょっと変動するものになってくるとは思いますが、今現在CHANGEで売っているものに関しては、硬いですね。」

「ちょっと補足しますと、CHANGEの仕組み上、元本割れが起きるのは買って1年持たずに発電所を売却した場合です。なぜかと言いますと、販売価格と比べて売却価格(買取価格)が数%低くなるからです。」
「1年半〜2年以上持っている人は元本割れする可能性はかなり低いと思います。」

「そうですね。」
4. CHANGEの未来図とは?どのようなプラットフォームに?

「CHANGEを始めた動機として、みんなで力を合わせることで世界を変えることができるということを実現できるプラットフォームを作りたいというのがあります。」
「ですので、このCHANGEに関して言えば、みんなが再エネの発展に参加できる世界を作るというビジョンがあります。」
「その先の世界感っていうのは、環境問題ってなかなかアクションを起こせないじゃないですか。」
「そこで、CHANGEに来ると投資ができたり、それに関連する商品を買えたり、環境アクションを起こせる"環境アクションプラットフォーム"に発展させていきたいと思っています。」
「10年、20年先にはみんなのスマホにCHANGEのアプリが入っていて、例えば、環境系のニュースも見ることができるし、投資して環境貢献もできたり、今は太陽光だけですが、これは風力でもいいし、地熱発電とか何でもいいんですよね。」
「環境アクションプラットホームっていうものに昇華させていくことで、世界中の人がチェンジで環境問題に貢献しているのが当たり前な世の中にしていきたいなと思っています。」
「そして、それがさらに流通しているワットっていうものがプラットフォーム内の共通通貨になれば、なんか世界中が1つに繋がっている感じがしますよね。」
「ここまで行けたら、環境活動家として有名な世界のグレタさんも入ってきそうですよね。笑」

5. これから投資される方に向けてひとこと

「たくさんの1人が世界を変えるっていうことを信じてほしいと思います。」
「別に自分は関係ないという風に思わず、ちょっとでいいです。そのちょっとのアクションが集まることで世界は本当に変わるんだよと。」
「自分の行動が世の中を良くするんだいうことを信じて、その第一歩としてCHANGEを利用していただきたいです。」
「ぜひ、あなたもCHANGEに参加してみてください。」
取材を終えて
CHANGEを運営する、株式会社チェンジ・ザ・ワールド様に取材させていただきました。
取材を行う前は、太陽光投資という領域から多少の不安も抱いていたのですが、とても素晴らしい想いを持った事業者様で安心したと同時にファンになりました。
取材では、記載していないですが、株式会社チェンジ・ザ・ワールドは耕作放棄地を再生し、その農地の上にCHANGEで販売している太陽光発電所を設置しているという背景があります。
つまり、CHANGEへの投資は、日本の耕作放棄地の再生事業にも貢献しているということなんですね。
太陽光発電の安定感と、社会貢献性の高さから、筆者は取材即座に投資を行いました。
この記事をお読みして、環境問題にアクションを起こしたい方は、ぜひCHANGEに参加してみてはいかがでしょうか?
その際、この記事が参考になったのなら幸いです。
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