【インタビュー】大家.comが示す投資家保護の姿勢と業界発展の為の未来図とは?-株式会社グローベルス社長藤田賢一氏

大家.comは株式会社グローベルスが提供する不動産投資型クラウドファンディング。

日本保証による買取保証やセキュリティトークンを活用した、新しいスキームの導入など、これからの発展が非常に楽しみな事業者です。

今回は、株式会社グローベルスの代表取締役社長である藤田賢一氏をお招きして、事業を開始した経緯や、業界の投資家保護のあるべき姿、未来図までたっぷりと語っていただきました。

これから大家.comを利用しようと考えている方や、不動産投資型クラウドファンディングに興味がある方にとっては、読み応えのある記事となっておりますので、ぜひお読みいただけたら幸いです。

取材を引き受けてくださった、株式会社グローベルスの藤田賢一氏 

<略歴>
1990年4月 株式会社キャビン 入社

1993年11月 有楽土地株式会社入社(現 大成有楽不動産株式会社)
2001年9月 株式会社ビィー・ジャパン入社(現ヴィンテージ株式会社)
2003年11月 同社 執行役員
2005年9月 株式会社ライブドア不動産 取締役(現ヴィンテージ株式会社)
2009年9月 当社 入社
2012年7月 Jトラスト株式会社入社
2012年10月 当社 住宅事業部 部長
2013年5月 株式会社KeyHolder 入社 同社取締役
2013年6月 当社 入社
2014年6月 アールテック株式会社 シニアマネージャー
2019年4月 当社 取締役
2019年6月 当社 代表取締役(現任)

1. 大家.comの事業開始における想いとは?

「大家.comの事業を開始における想いを教えてください。どのような価値を投資家に提供できると考え事業を開始したのでしょうか?」

「日本では、まだ投資という言葉に対して重々しいところがあるなという印象です。」

「昨今、投資額が小口になってきており、電子取引が可能になってきたなど、時代の流れに沿って、投資という概念をもっと身近にできるようになったと感じています。」

「そこに我々がずっとプロフェッショナルでやってきた不動産を絡めていくと。」

「不動産には同じものは二つとありません。この生き物のような不動産でしっかりとプロフェッショナルとしての経験を生かした商品を作り、それをきっかけに今までその不動産の投資から離れていた層の方々にも積極的にマーケットに参加していただきたいという想いがあります。」

「不動産とはちょっと敷居が高く、怖いってイメージもまだありますよね。」

「我々は日頃から、新築戸建用の仕入れから販売までやっております。親会社のプロスペクトでは、長年マンションを分譲している実績もあります。」

「そのため、エンドユーザーの方との接点が多いので、そういった方に目線を合わせることができるところも強みかなと思っています。」

「大家.comのサイトはシンプルな作りとなっており、エンドユーザー目線らしさを感じますね。こちらは意図的にシンプルにしたのでしょうか?」

(大家.comのサイトデザイン)

「投資してくださる方々の見たときの安心材料とわかりやすさという点を意識しています。」

2. 大家.comが考える不動産投資型クラウドファンディングにおける投資家保護とは?

「不動産投資型クラウドファンディング事業者にとっても最も重要な点は、投資家保護だと思いますが、“不動産投資型クラウドファンディングにおける投資家保護のあるべき姿”について、貴社の考えを教えてください。」

「基本はやはり不動産ですから、その不動産がいかにわかりやすく説明できるかだと思います。」

「目に見えないところを調査することがプロの仕事でなきゃいけないわけです。そういうところをいかに透明性高く投資家の方々に説明ができるかが重要です。」

「あと投資家保護というところでは、2つほどございまして、1つは日本保証さんとタッグを組んで案件に買取保証を入れています。」

「第1号案件では、2億4,300万円の総募集金額に対して優先出資額(投資家より集める金額)を2億円で募集し、2億円に対して日本保証さんの買取保証額で付しています。」

「募集金額=買取保証額になるって、それはすごいですね!

「もう1つは一般的に優先劣後出資というのですが、我々も一部のお金を劣後として入れています。そうすることによって、ある一定の元本毀損は私たちが保証すると。1号案件でゆうところの4,300万円が劣後出資(グローベルスが出資)となります。」

「また、我々は金商法に基づいたクラウドファンディング(ソーシャルレンディング)とは違い、不動産特定共同事業法に基づいたクラウドファンディングです。」

「ですので、運営者と事業者はあくまでも私達。運営者=事業者である私達が一度物件を買っています。」

「これにより不動産のことがより詳しく説明できますし、買取保証や優先劣後も入れることができます。」

「要するに運用に関してちゃんと責任を持っていますよということです。」

「もちろん、投資家責任はゼロにはならないですけれども、ゼロに近くするためには何ができるのかを真摯に考え、一緒に責任持ってこの不動産を運用していきますという想いが伝わったら嬉しいですね。」

「融資型との違いは私も気になっていました。融資型は運営者と事業者(資金借入業者)が登場し、不動産投資型は、運営者=事業者となるという根本が違うという感じでしょうか?」

「そうですね。運営者=事業者という事は、1物4価といわれる不動産価値を見余りにくいという事と案件に対する思い入れが全然違うと思います。」

3. 大家.comならではの特典!株主に1%還元の誕生秘話とは?

「私が大家.comさんでいいなと思ったのは、投資した金額に対して、親会社プロスペクトの株主(1株以上、2020年9月末もしくは2021年3月末の株主名簿記載者が対象)になったら、投資金額の1%をキャッシュバックというのがありますよね。これはどのような想いでこのような施策を考えられたのでしょうか?」

(親会社の公式ホームページ)

「親会社が上場しているということもありまして、株主優待として何か株主様に還元したいというところで考えました。」

株主様に対して優遇するということは、よりその不動産に責任を持たなきゃいけないという裏返しでもあります。」

「我々大家.comは2020年10月から新規で立ち上げて、まずは投資家を集めないといけないと考えています。」

「そこで重要なのは広告費の使い方ですが、外部の新しいお客様を集めるのも重要ですが、プロスペクトの株主様は既に2万2000人近くいらっしゃいます。」

「ですので、まずは株主の方々に優先的にご参加していただく機会を提供したいと考えました。」

「企業は株主にしっかり利益を還元する責任がありますもんね。私もこれを見て株と一緒に買いたくなりました。その企業がどういう思いで経営しているなどもしれるので、ダブルでいい施策だなと感じました。」

4. イグジットに対する責任は?大家.comが運用中の不動産のできるインセンティブとは?

「不動産投資型クラウドファンディングでは、イグジットにより出資金を投資家にお返しすることが義務だと思いますが、イグジットにおいて貴社が運用不動産に対して提供できるインセンティブについて教えてください。」

「要は、付加価値の付け方だと思います。」

「我々が今までやってきたことしっかり活かすこと。立地を間違えないことはもちろん、一般的には管理の体制ですね。」

「BM/PMというのですが、この部分を自前にしたり、もっと違う信頼できるところに変えることによって大きくコストダウンすることができるのが1つあります。」

「あとは、見た目を変えるということも可能でしょう。弊社には経験豊富な建築事業部があり、多岐にわたって改修工事をやってきたノウハウが詰まっています。」

「一般的なオフィスからレジデンスに変えるなど、実際には壊して更地にした方が評価が上がるということもありますし、それはもういろいろです。」

「その都度、最適用途を経験則上導き出してバリューアップさせていきます。それを豊富なトラックレコードを基に強固に行えることが、今おっしゃっているインセンティブというところに繋がってくるのかなと思います。」

5. 大家.comにおけるセキュリティトークンの活用について

「セキュリティートークンの活用について教えてください。ブロックチェーン を活用したプラットフォームだと思いますが、これによりどのようなメリットを投資家に提供できるとお考えでしょうか?」

(引用:不動産投資クラウドファンディング「大家.com」がSTOスキーム導入、運用期間中でも出資持分を譲渡可能-Techcrunch)

「一般的に不動産投資型クラウドファンディングにおいては、投資したら資金がロックしてしまうという前提があり、投資しようという考えに大きく左右すると考えています。」

「しかし、このSTO(セキュリティトークンを活用したスキームのこと)のところだとクローズまでの間なら、持分の売買は自由ですよというところがあるので、投資金の流動性がかなり高くなりますし、商品価値も上がってくるのではと考えています。」

「まず案件に投資すると、その時点でセキュリティトークンが発行。そのトークン持ちます。そのトークンを2次マーケットで売買できるというイメージでいいでしょうか?」

「そうですね。」

「売買できるマーケットはご用意されていますか?」

「今後、株式会社LIFULL及びSecuritize Japan株式会社さんと相談・調整しながら、簡単に売買できるプラットフォームのような場を提供できればとは考えておりますが現時点では各投資家様がツイッター等のSNSを通じてこのトークン売りますよという形になると思います。」

「私個人の意見としては、売買して価格上がるか下がるかがやっぱり面白いところかなと思っています。流動性を担保する以上の面白いインセンティブがあれば流行りそうですよね。」

「そういう意味で言いますと不特法ではセキュリティトークンが使えるのですが、金商法上ではみなし有価証券となる可能性があり難しいという現実があります。」

「そういう意味では、不特法の領域ではかなり柔軟性高く活用できるのかなと。日本においてはまだどれくらいの売買が行われるか未知数なところがありますので価格が上がる下がるというよりは資金の流動性があるという点に注目しています。」

「もちろん、情報の優位性観点などからある程度は制約をつけ、投資家保護にもしっかり向き合う必要があります。ただ、大きく普及するためにはそういった面白さという要素も大事だと思っておりますので、いろいろ議論しながらこの業界の成長に貢献していきたいと思います。」

「となると、今回のセキュリティトークンの導入は、投資家の投資資金に対するロックを解除し投資家同士での流通性を高めるという狙いがメインでしょうか?」

「そうですね。投資家様同士での売買の際、不動産では一般的な売りたい人・買いたい人を当社で仲介するようなことは基本的にはありません、当社は売買したデータを確認するのみとなります。」

「売りたい・買いたい投資家様はSNS等を通じてご自身で探すという作業が必要となりますが、従来の投資したら運用期間終了まで換金ができないという事にはならない仕組みとなりますので流動性を高められると考えています。」

「ただ、まだまだそういった場が少ないのは現状ですので流動性が高いかどうかは試しながらというのが実際の所です。」

「なるほど、そういう考えもありますね。」

6. 大家.comが描くプラットフォームとしての未来図とは?

「大家.comの未来図を教えてください。これからサービス内でアップデートしていこうと考えている点などあるでしょうか?」

水平展開ですね。」

「従来、不動産会社は売るものは住宅など1個しかないので、囲みがちです。しかし、このクラウドファンディングは投資家様を集めるという点で、現物不動産の投資ではない一個前の段階なので、横展開ができると考えています。」

「主には、不動産会社の資金需要のところですね。投資家様は我々が集め審査して、その不動産の評価も我々で出すと。」

「それで問題ない商品というのが前提ですが、その物件を資金調達するための仲介として大家.comを使っていただくという展開を考えています。」

「他の不動産会社の資金需要のところで大家.comを活用してもらえるようになれば、大家.comには常に商品がある投資家様にとって嬉しい状況が作れますし、先方にも資金需要のところでもお手伝いができると考えています。」

「また、こういったことは業界的にもやっていくべきだと思っています。もともと不動産業界のやり方は古いので、これからどんどん変わっていかなきゃいけないフェーズだと思います。」

「横展開に変えていかないと不動産業界も成長しないかもしれないというイメージでしょかね。」

「そうですね。多少成熟しているとこもありますが、新しいものはどんどん入れていかないといけないですよね。」

「あとは、我々としてはレジデンスや商業とそれ以外の部分に関して、REITではやらない部分のところも責めたいと考えていますね。」

「例えば、ヘルスケア(※)とかですね。」

※ヘルスケアとは老人ホーム・介護施設など

「それは社会貢献性もありいいですね。」

「ぜひ、楽しみにしていただければと思います。」

7. これから大家.comで投資をされる方への一言

「最後にこれから投資される投資家の方に一言お願いいたします。」

「今まで不動産投資というと大きなものと考えて、怖いものだと考えがちですが、大家.comをきっかけにより身近なものになればという想いです。」

不動産に関して私たちはプロですので、より透明化を図って、投資家保護もできる限りのことをして、最終的には本当に現物不動産の1投資家としても投資しようと言うぐらいの人が出てきてくれれば素晴らしいことかなと考えています。」

「それの橋渡しする最初のスタートとして、大家.comを利用していただけたらと思います。」

「本日は取材を引き受けていただき、ありがとうございました。」

取材を終えて

大家.comはセキュリティトークンの活用など、これからの新しいテクノロジーを積極的に取り入れていこうという姿勢があり、以前から気になっていました。

個人的に好感度を持った点は、新しいテクノロジーを活用はするけど、あくまで投資家目線はしっかりと忘れずにやっていくという姿勢です。

これは公式ホームページのデザインにも現れていると思います。

あくまで受益者は投資家ですので、新しい技術をどう投資家のために活用することができるかが普及において重要な点だと思います。

大家.comならこことしっかり向き合い良いプラットフォームを作ってくれそうな予感がしました。

また、案件においても日本保証による買取保証や優先劣後出資など、元本の保全性の高さもひかります。投資家にとっても大変メリットのある、投資先だと思います。

この記事を読んで、興味をもたれた方は、ぜひ大家.comでの投資を検討してみてはいかがでしょうか?

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