PayPay証券(ペイペイ証券)についてお調べ中ですね?
PayPay証券とは、ソフトバンクとみずほ証券が共同で出資して設立したスマホ証券です。
スマホでいつでも簡単に売買ができるのが特徴で、主に5つのサービスが用意されています。
- 日米株
- つみたてロボ貯蓄
- 日本株CFD
- 10倍CFD
- 誰でもIPO
しかし、数ある証券会社の中で、自分はPayPay証券を使ったほうが良いのか分かりにくいですよね。
結論を申し上げると、少額で米国株式投資をしたい方に、PayPay証券はオススメできます。
なぜなら、今のところ少額で米国株式を売買できるのは、PayPay証券のみだからです。
この記事では、PayPay証券の5つのサービスの特徴を踏まえて、メリットとデメリットを解説していきます。
最後まで読んでいただければ、ご自身でPayPay証券を使うといいのか判断できるようになっていますので、ぜひご一読ください。
目次
1. PayPay証券ってどんな証券会社?5つのサービスの特徴を解説
さっそくPayPay証券がどんなサービスを提供しているのか解説していきます。
PayPay証券では、金融商品に応じて5つのアプリを用意しています。
- 日米株
- つみたてロボ貯蓄
- 日本株CFD
- 10倍CFD
- 誰でもIPO
それぞれどのようなサービスなのか、具体的に見ていきましょう。
サービス①:日米株
1つ目のサービスは、日米株を売買できるアプリです。
PayPay証券が独自で厳選した日本とアメリカの株式を、最低1,000円からお好きな金額で売買できます。
購入方法も、銘柄を選択して、金額を入力するだけで簡単に手続き完了。
また、今まで投資をしたことがない方に向けて、投資について解説した漫画をいつでも読むことができます。
さらに、24時間いつでも取引ができ、通勤中や休憩時間でも売買可能です。
サービス②:つみたてロボ貯蓄
2つ目のサービスは「つみたてロボ貯蓄」という、積立投資ができるアプリです。
積立タイミングと金額を一度設定すれば、アプリが自動的に積立投資してくれます。
一度の積立金額は最低1,000円からで、
- 米国株
- BDC(Business Development Companies)
- ETF(上場投資信託)
以上の3種類の金融商品を積立投資できます。
また、売却する日時と金額を一度設定すると、アプリが自動的に売却手続きしてくれる機能も利用できます。
サービス③:日本株CFD
3つ目のサービスは、日本株を「CFD取引」できるアプリです。
CFDとは、レバレッジをかけた取引のひとつ。
日本株CFDは、日本株を5倍のレバレッジをかけて取引が可能です。
取扱銘柄は、全ての日本株ではなく、PayPay証券が厳選したものに投資できます。
※CFD取引についての正確な解説は「PayPay証券を利用する際の3つの注意点」で解説します。
サービス④:10倍CFD
4つ目のサービスは、ETFを10倍レバレッジのCFDで「先物取引」できるアプリです。
先物取引とは、金融商品をある値段で売買するのを、あらかじめ約束しておく取引手法です。
例えば、100gの金を1ヶ月後に100万円で購入すると約束した場合、1ヶ月後の価格に関わらず100万円で購入します。
もし、1ヶ月後の金の価格が120万円ならお得に買えますが、逆に90万円に下がっていたら損して買ってしまいます。
10倍CFDでは、このような先物取引を10倍のレバレッジで行えます。
サービス⑤:誰でもIPO
5つ目のサービスは、「IPO」に申し込めるアプリです。
IPOとは、新規株式公開のことを言います。
新規株式の公開後は株価が上昇することが多く、比較的に利益を得やすいと言われています。
従来のIPOは、100株以上で募集する必要があり、おる程度の資金を用意する必要がありました。
一方、誰でもIPOの場合は、最低1株から最大100株まで募集することができ、少額でも出来るようになっています。
実績としては、2021年2月現在、ソフトバンク株式会社1社となっています。
公式サイトはこちらから↓
2. PayPay証券を利用する3つのメリット
ここまで、PayPay証券の5つのサービスを解説しました。
それぞれのサービスの特徴を踏まえることで、PayPay証券には以下3つのメリットがあることが分かります。
- 好きな金額で日米株に投資できて始めやすい!
- 対象の銀行口座を連携すれば送金手続き不要で楽チン!
- 抽選倍率が大きいIPOに誰でも参加できる!
どういうことか、それぞれ詳しく解説してきますね。
メリット①:好きな金額で日米株に投資できて始めやすい!
1つ目のメリットは、日米株を好きな金額で投資できることです。
今までの株式投資は、日本株は100株から、米国株は1株からでないと購入できませんでした。
しかしPayPay証券なら、最低1,000円からお好きな金額で売買できるので、まとまった資金がない方でも気軽に株式投資を始められます。
特に、米国株を金額指定で売買できるのは、2021年2月現在でPayPay証券のみ!
なので、誰でも米国株式投資を始められるということです。
メリット②:対象の銀行口座を連携すれば送金手続き不要で楽チン!
一般的に、証券会社で金融商品を売買するには、証券口座にお金を入金しておく必要があります。
しかしPayPay証券なら、対象の銀行口座と連携すれば、購入時に自動的に銀行口座から送金してくれる「おいたまま買い付け」というサービスがあります。
わざわざ入金手続きをする必要なく、好きな時に売買ができるので、とっても楽チンです。
2021年2月現在、以下の銀行口座が対象となっています。
- みずほ銀行
- 三菱UFJ銀行
- 三井住友銀行
- ゆうちょ銀行
- 南都銀行
- ドコモ口座
- SoftBank Card
以上の銀行口座をお持ちの方は、証券口座の残高を気にすることなく売買ができるようになりますよ。
メリット③:抽選倍率が大きいIPOに誰でも参加できる!
IPOは、すぐに利益を得られると言われているので、募集倍率が非常に高いのが一般的です。
さらに、募集できる投資家も限られる場合があり、誰でも参加できる訳ではありませんでした。
PayPay証券の誰でもIPOは、PayPay証券口座をお持ちなら誰でも募集ができます。
しかも、最低一株から募集できるので、少ない資金でも参加可能。
PayPay証券で、IPOが行われる時は、専用アプリでいつでも簡単に応募できますよ。
3. PayPay証券を利用する際の3つの注意点(デメリット)
ここまでPayPay証券の特徴とメリットについて解説してきましたが、一方で注意点もあります。
PayPay証券の注意点は以下の3つ。
- 10倍CFDと日本株CFDは仕組みを理解してから利用すべき
- つみたてロボ貯蓄で積立する銘柄は慎重に選ぶ
- いつでもIPOがある訳ではない
それぞれの注意点を理解しておけば、PayPay証券をより賢く利用できるようになります。
では、一つずつ解説していきます。
注意点①:10倍CFDと日本株CFDは仕組みを理解してから利用すべき
1つ目の注意点は、CFDの仕組みについてです。
CFD取引は、とてもリスクのある「証拠金取引」の一種なので、その仕組みを正しく理解しておかないといけません。
証券会社の公式サイトによっては「1万円で10倍の取引できる」といった言葉が見受けられますが「1万円用意すれば10万円分の取引ができる」という意味ではありません。
実際は、10万円分の取引をするには「証拠金」を“最低”1万円必要ということです。
10万円のお金を借りるために、担保として1万円預けるというイメージですね。
証拠金取引は、取引したい金額に対して最低限必要な金額が定められており、それ以上の金額を口座に入れておく必要があるのです(専門用語で必要証拠金)。
強制決済に注意!
ここで重要なのが「証拠金維持率」です。
証拠金維持率とは、取引金額に対しての証拠金の割合を意味します。
この証拠金維持率がなぜ重要かというと、証券会社が定めた証拠金維持率より低くなると「強制決済(ロスカット)」が行われるからです。
というのも、証拠金取引で生まれた損失は証拠金で埋め合わせされます。
PayPay証券の強制決済が行われる証拠金維持率は、10倍CFDで10%、日本株CFDで20%です。
例えば、10倍CFDで証拠金を1万円だけ用意して10万円分の取引をした場合、証拠金維持率は10%なので、1円でも損失を出してしまうと強制決済が行われます。
一方、証拠金を2万円用意して10万円の取引をした場合、証拠金維持率は20%なので、ある程度の損失が出ても取引を続けられます。
つまり証拠金取引は、証拠金維持率が高いほど、リスクを抑えて取引ができるということ。
したがって証拠金取引をする際は、証拠金維持率の管理が一番重要なのです。
PayPay証券の10倍CFDと日本株CFDを利用する際は、証拠金取引の仕組みをしっかり理解した上で行いましょう。
注意点②:つみたてロボ貯蓄で積立する銘柄は慎重に選ぶ
2つ目の注意点は、つみたてロボ貯蓄の取扱銘柄です。
つみたてロボ貯蓄の取扱銘柄は、
- 米国株
- BDC(Business Development Companies)
- ETF(上場投資信託)
の3種類あります。
特に、BDCとETFに注意しましょう。
まず、BDCとは主に中小企業に融資する投資法人を言い、その株式が売買できるようになっています。
BDCから融資を受ける企業は、銀行から融資を受けられないことが多いと言われています。
つまり、銀行からの信用が低い企業がBDCから融資を受けることが多く、リスクの高い金融商品と言えます。
特に、経済が好調な時は大きな利益を得られる可能性がありますが、リーマンショックやコロナ禍のような経済が混乱してる時期は、大きな損失がでる可能性が高いです。
一方、ETFは上場投資信託と言い、投資信託を株式のように自由に売買できる一般的な金融商品なのですが、PayPay証券の取扱銘柄に注意が必要です。
大半が
- レバレッジをかけて運用する「ブル・ベア型」
- 新興国を投資先とする銘柄
と、リスクの高い銘柄で構成されているのです。
以上の金融商品を積立投資してしまうと、その分リスクを大きく抱えることになるので、運用する際は細心の注意が必要です。
もし、PayPay証券でBDCやETFを積立投資する場合は、銘柄情報をしっかり調べてからにしましょう。
注意点③:いつでもIPOがある訳ではない
3つ目の注意点は、IPOはいつも行われる訳ではないことです。
まず、IPOを行う企業は年間で多くても十数社程度と少ないのが現実です。
そして、全ての証券会社がその株式を取り扱える訳ではありません。
つまり、ある企業がIPOを実施したとしても、必ずしもPayPay証券で募集があるとは限らないということ。
実際、誰でもIPOがリリースされてから、取り扱いがあった企業は2018年12月に上場したソフトバンクの一社のみ。
それ以降、何十社の企業が上場していますが、誰でもIPOでの取り扱いはありません。
誰でもIPOは、一株から応募できるのが魅力ですが、いつでも募集があるとは言えないことに注意しましょう。
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4. PayPay証券の評判口コミを徹底調査
実際にpaypay証券を活用している方がどのような意見を持っているのか気になりますよね?
そこで、弊サイトがpaypay証券に関する口コミ評判を徹底検証。
結果、下記のような傾向にあることがわかりました。
- 米国株投資がしやすい!金額指定で買えるのも良い!
- ロボ貯蓄はちょっと商品がイマイチ
- 住信SBIネット銀行を使っているなら振り込み手数料が無料で良い!
やはり米国株投資に関連した情報発信でよく見かけることが多いです。
金額指定での注文ができる点も魅力という意見が多いです。
5. PayPay証券をオススメできる人はこんな人!
ここまで、PayPay証券の特徴から、メリットとデメリットを解説しました。
メリットとデメリットが分かったことで、PayPay証券をオススメできる人が見えてきます。
ズバリ、少額から米国株に投資したい方に、PayPay証券はオススメできます!
日本株と違って、米国株は1株から売買できるのですが、世界を代表するような銘柄は株価がとても高く、最低でも数万円の資金が必要です。
また、アメリカの証券市場が開いているのが日本時間の22時30分~翌5時なので、好きな時に注文できません。
しかしPayPay証券なら、そんな米国株を最低1,000円からお好きな金額で24時間いつでも売買可能。
しかも、つみたてロボ貯蓄なら最低1,000円から積立投資もできます。
今までまとまった資金を用意できず、米国株式投資ができなかった方でも、気軽に始められるのです。
このように米国株を少額で売買できるのは、今のところPayPay証券のみ。
なので、これから米国株に投資してみたいけど、まずは少額から始めたいという方に、ピッタリの証券会社と言えます。
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6. PayPay証券の気になる手数料は?
「PayPay証券を使ってみようか考えてるけど、やっぱ手数料が気になる」という方もいらしゃるでしょう。
そこで、PayPay証券の各種取引の手数料をまとめてみました!
PayPay証券では、取引手数料はなく、その代わり「スプレッド」を採用しています。
スプレッドとは売買価格の差を意味し、PayPay証券の各種取引では、以下のスプレッドを定めています。
日本株 | 9時〜11時30分、12時30分〜15時:0.5% 上記以外の時間帯:1.0% |
---|---|
国外金融商品 | 日本時間23時30分〜6時(夏時間22時30分〜5時):0.5% 上記以外の時間:0.7% |
つみたてロボ貯蓄 | 自動売却:0.5% 上記以外の売却:国外金融商品と同じ |
CFD | 相場の状況による |
同じように、株式投資などでスプレッド方式を取っている証券会社は、およそ0.5%です。
なので、PayPay証券の手数料体系は、スプレッドを採用しているネット証券の中では、時間帯によって少々高めなると言っていいでしょう。
まとめ:少額で米国株に投資するならPayPay証券
PayPay証券について解説してきました。
PayPay証券では、以下の5つのサービスを個別のスマホアプリで提供しています。
- 日米株
- つみたてロボ貯蓄
- 10倍CFD
- 日本株CFD
- 誰でもIPO
日米株は最低1,000円からお好きな金額で日本株と米国株を売買できるので、これから株式投資を始めたい方が気軽に出来るようになっています。
特に米国株は、つみたてロボ貯蓄で積立投資も可能です。
米国株を1,000円から売買できるのは、今のところPayPay証券のみなので、これから米国株式投資を始めたい方におすすめです。
一方、つみたてロボ貯蓄の他の取扱銘柄はリスクの高いものが多く、運用する際は銘柄情報を事前に調べておく必要があります。
また、10倍CFDと日本株CFDは証拠金取引なので、その仕組みをしっかり理解しておく必要があります。
誰でもIPOは、一株から募集できるのが魅力ですが、今までで一社しか募集が行われおらず、今後も募集があるか不透明です。
このようにPayPay証券は、いくつか注意が必要なサービスが存在します。
ただ、内容をしっかり理解できれば、便利なサービスであることも間違いないでしょう。
この記事を参考に、PayPay証券を利用すべきか判断できれば幸いです。