楽ラップの手数料を解説!固定報酬型と成功報酬併用型はどっちを選ぶべき?

楽ラップの手数料についてお調べ中でしょうか?
楽ラップの手数料は少々特殊で「固定報酬型」と「成功報酬併用型」の二種類があります。どちらのコースを選んだらいいのか迷いますよね?
楽ラップの手数料は高いのかどうか気になっている人も多いのではないでしょうか?
結論から言いますと、手数料コースは基本的には「固定報酬型」を選ぶことをおすすめします。また、楽ラップの手数料は投資初心者には妥当な手数料です。
ここでは、楽ラップの手数料について徹底解説。
この記事を読めば、楽ラップの手数料については全てわかり、納得した状態で楽ラップを検討できます。
目次
1. 楽ラップにおける2つの手数料コースを解説
まずは、楽ラップの手数料の仕組みについて解説いたします。
楽ラップには大きく分けて2つの手数料コースがあります。
- 固定報酬型
- 成功報酬併用型
順に見ていきましょう。
1-1. 固定報酬型とは?
固定報酬型とは、文字通りどのような状況でも手数料が一定となる手数料コースです。
固定報酬型は以下の二つの手数料により成り立っています。
- ラップサービスの運営・管理費用
- 組み入れる投資信託の投資運用にかかる費用
順に説明します。
(1)ラップサービスの運営・管理費用とは?
「運営・管理費用」をより詳細に分けると「投資顧問料」と「運用管理手数料」となります。
「投資顧問料」は、投資を楽ラップに任せる代わりに支払う代行手数料というイメージ。
「運用管理手数料」は、楽ラップがあなたの資産管理等をしっかり行うので、代わりに支払う手数料というイメージです。
「投資顧問料」は一定ですが、「運用管理手数料」は投資金額によって変動します。
(2)組み入れる投資信託の投資運用にかかる費用とは?
この費用は一括して「ファンド費用」と呼ばれています。
このファンド費用には次のような手数料が含まれます。
- 信託報酬:投資信託を管理している企業に支払う手数用。最大0.288%(税込・年率)。
- 信託財産留保額:投資信託の解約時に支払う手数料。最大0.30%(概算)。
この他にも監査費用等、特別な手数料がかかるケースもあります。
結論! 固定報酬型の総手数料は年率1%前後!
楽ラップ「固定報酬型」の手数料は「ラップサービスの運営・管理費用」と「組み入れる投資信託の投資運用にかかる費用」と合わせると、最大0.99%(税込・年率)となります。
しかし、信託財産留保額やファンドの運用状況等で手数料が1%を超える場合もあります。
そのため、大まかには楽ラップ「固定報酬型」の手数料は年率1%前後という認識でいいでしょう。
1-2. 成功報酬型とは
成功報酬併用型とは、上記の固定報酬型の「投資顧問料」を年率0.106%から0.054%に値下げた代わりに「成功報酬」という手数料をプラスした手数料形式です。
大きな違いは「成功報酬」という手数料なので、ここではこの手数料について詳しく見て行きましょう。
(1)成功報酬とは?
成功報酬は、運用益(利益)が発生した時に、利益の5.4%が手数料となる形式です。
例えば、100万円の利益が出た場合、5.4万円が成功報酬として徴収されます。
もちろん成功報酬なので利益が出なければ徴収されません。
2. 固定報酬型と成功報酬併用型はどっちがお得?
固定報酬型と成功報酬併用型の内容について理解できたでしょうか?
では、どちらの手数料コースを選択したほうがいいのか迷いますよね?
結論から言いますと、「固定報酬型」を選ぶのが無難です。
以下は楽ラップ公式が公表している比較表です。
上記を見ると、年間2%以上の運用益が出ている場合、「固定報酬型」のほうがお得になります。
年間2%以上の運用益ってどうなの?
ここで気になるのは「年間2%以上の成績をあげるのは簡単なのか?」という点ではないでしょうか?
もし、毎年2%以上の運用益をあげることができたら「固定報酬型」を選んだほうが良いことになります。
結論から言いますと、全世界に分散投資を行う楽ラップにおいて年間2%の利益を上げるのは難しくないです。
以下の金融庁の資料をご覧ください。
(引用:平成27事務年度金融レポートP50)
上記は、世界経済のGDP推移をグラフ化したものです。見るべきは青色の線である「全世界」です。1995年から2015年の20年間でGDPは約2.1倍(110%増し)となっています。
要するに、全世界に投資を行っていれば、年間5%前後で毎年利益をあげれたことになります。(100%÷20年=5%)
金融庁も
投資については、例えば、株式・債券、国内・国外というように投資対象を分散さ せることで、リターンがより安定する効果が得られることが指摘されている。/グローバルな分散投資を行うことにより、世界経済の成長の果実を得ることもできると 考えられる。
(引用:平成27事務年度金融レポートP50)
と公表しています。(資料から直接引用)
楽ラップは投資信託で世界中に分散投資を行なっている!
楽ラップは上記の銘柄で全世界に分散投資を行うので、年間利回りが2%以下になることの方が少ないと考えられます。
ちなみに楽ラップにおける2017年度の平均運用実績は10.8%でした。
<引用元一覧>
2%という数字をはるかに凌駕していますね!
結論!基本的には固定報酬型が良い!
以上の結果から、基本的には「固定報酬型」にしておけば大きな失敗はないでしょう。
補足:成功報酬併用型から固定報酬型に変更は出来るの?
ここまで読んだ成功報酬併用型を選択された方は、固定報酬型に変更したいと思ったかもしれませんね。
期間限定で手数料コースを変更することは可能です。
公式サイトには以下のようにあります。
契約期間の途中で手数料コースを変更することはできません。
ただし、契約期間(約1年間)の「契約満了月の第1営業日から最終営業日の15時より前まで」は、手数料コースの変更受付期間として、新契約期間に対して適用する手数料コースを変更することができます。<例>契約期間が、2017年4月1日から2018年3月31日の場合
変更受付期間は、2018年3月1日(木)から2018年3月30日(金)の15時より前までとなります。上記の変更受付期間中に変更のお申込みをされた後も、期間中であれば再度変更することができます。
契約満了日時点でお申込みいただいている手数料コースが、新契約期間に対して適用されます。(引用:楽ラップ公式)
原則として、一年間は手数料を変更できないと心得ておきましょう。
そのあとに、変更可能な期間が1ヶ月間あります。
3. 楽ラップの手数料は高いのか?
楽ラップの手数料は年率で預かり資産の1%前後(税抜)となります。
楽ラップの手数料は高いのでしょうか?
ツイッター等で口コミを調べてみると「高いんじゃない?自分で投資した方が・・・」という意見も見受けられるので気になりますよね?
楽ラップは順調に稼げているけど、楽ラップが運用しているPortfolioが全てINDEXファンドだと思うと、手数料の1%が非常に高く感じる。自分でPortfolioを組んだ方が良い気がして来た。😅
— 武田 誠一 (@SeiichiTakeda) 2017年10月18日
結論から言いますと、このツイッターの意見は的を得ています。自力で投資できる人にとっては高めの手数料です。しかしながら、投資初心者にとっては妥当な手数料でしょう。
そもそも、自力で投資する場合と比べるのは少々ナンセンスな気もします。ロボアドバイザーは投資初心者や忙しい人でも正しい資産運用ができるように手助けをするサービス。自力で投資できるのならロボアドバイザーを利用する必要性はありません。
そもそも、投資初心者がロボアドバイザーを使わずに、資産配分を考えたり、銘柄の選定を行うのはほぼ不可能です。
楽ラップでは投資における面倒な手間を全て自動化してくれるだけでなく、その後の調整までも代行してくれます。
この点を考慮に入れると投資初心者にとって楽ラップの手数料が高いとは思えません。投資の入り口としては非常に良い選択肢でしょう。
一方、投資経験者は自力で投資をした方が手数料を抑えられるので無理に利用する必要はないでしょう。しかし、投資を自動化してくれる手間を考えたら、経験者でも利用する価値はあります。
4. 他のロボアドバイザーの手数料と徹底比較
楽ラップの手数料は他のロボアドバイザーと比べて高いのか気になるのではないでしょうか?
結論から言いますと、他のロボアドバイザーと比べても手数料はそれほど変わりません。
ここでは、人気のロボアドバイザーと楽ラップの手数料を比較しました。
以下がその表になります。
比較表を見ればわかる通り、実はロボアドバイザーの手数料にはそれほど差がありません。
5. 楽ラップの手数料はいつ支払われるのか?
楽ラップの手数料はいつ支払われるのでしょうか?いつ支払われたかわからないと不安になりますよね?
楽ラップ公式には以下のようにあります。具体的には「固定報酬型」と「成功報酬併用型」で引き落としのタイミングが変わります。
特に注意すべきは「成功報酬併用型」の引き落としは原則年に一回という点です。
上記のように固定報酬型は1ヶ月にごとに手数料が引き落としされますが、成功報酬併用型の場合は、13ヶ月目に一括で引き落とされます。
5-1. 楽ラップの手数料の計算方法
手数料の引き落とし時期についてはわかりましたが、実際にはどのような計算で引き落とし金額が決定されるのか気になりませんか?
公式サイトによると「投資顧問料」と「運用管理手数料」の計算式は以下のように公開されています。
投資顧問料の計算方法
投資顧問料の計算は公式サイト記載を見ると以下のようになります。
契約時の時価評価額は新規契約金額(申込金額)となります。それ以降は、固定報酬は1ヶ月先取り方式のため、各計算期間(1ヶ月ごと)の前月最終営業日における運用資産の時価評価額となります。
ちなみに「投資顧問料」は以下の金額で一定です。
運用管理手数料の計算方法
運用管理手数料の計算は公式サイト記載を見ると以下のようになります。
契約時の時価評価額は新規契約金額(申込金額)となります。それ以降は、固定報酬は1ヶ月先取り方式のため、各計算期間(1ヶ月ごと)の前月最終営業日における運用資産の時価評価額となります。
ちなみに「運用管理手数料」は投資金額によって変動します。
まとめ
楽ラップの手数料について解説しました。
手数料コースは「固定報酬型」を選ぶことをおすすめします。
楽ラップの手数料は投資経験者にとっては高めですが、投資初心者にとっては妥当な手数料と言えるでしょう。
投資を自動化してくれる点や、正しい投資を着実に実行できる点を踏まえると手数料以上のメリットがあると言えます。