金融庁も推奨する長期・分散・積立投資とは?最適なオススメの投資方法まで解説!

近年、年金に頼った生活設計だけでは資金不足になる可能性があるので「長期・分散型の資産運用」を行いましょう!と金融庁も主張しています。

基本的に、投資で絶対もうかるという確証はありません。なぜなら、リスクとリターンは表裏一体だからです。

しかし、近年の研究により、「長期・分散・積立」投資という投資手法なら、リスクを最小限に抑え、リターンを最大化できることがわかっています

国の制度である「つみたてNISA/金融庁」や「個人型確定拠出年金(iDeCo)/厚生労働省」という資産形成向けの制度もありますが、これらは全て「長期・分散・積立」投資をベースに設計されています。

この記事では、国が推奨する「長期・分散・積立」投資を解説。

また、この投資を行うのに最も適した投資手法も解説します。

ぜひ、参考にしていただき、将来の資産形成の一歩を歩んでいただければと思います。

1. 長期・分散・積立投資とは?

文字通り、

  • 長期投資
  • 分散投資
  • 積立投資

この3つを柱とした投資手法です。

金融庁が2017年10月25日に公表した「平成28事務年度金融レポート」では

家計が安定的な資産形成を行うためには、長期・積立・分散投資を促していくことが有効と 考えられる。(引用:平成28事務年度金融レポートP61

と結論づけています。

要するに、「長期積立(国際)分散投資」は、国も推奨している投資方法です。

(引用:平成27事務年度金融レポートP53

上記は金融庁が作成した、「長期・積立・分散投資」の効果を立証する資料です。

1995年から20年間にわたり、「国内」「先進国」「新興国」の「株式」「債券」に、それぞれ6分の1ずつ「長期・分散・積立投資」を行いました。

すると、国内外の「株式」「債券」だけに同様の投資を行った場合や、定期預金だけで積立を行った場合よりも、利益を上げることに成功しています。

ここからは、

  • 長期投資
  • 分散投資
  • 積立投資

の投資手法が「なぜ有効なのか」について、国の資料を引用して解説いたします。

2. 長期投資とは?

長期投資とは、長期的に投資を続けることです。

なぜ有効かと言いますと、投資は長期で行えば行うほど、損失する可能性を減らせからです。

(引用:平成27事務年度金融レポートP52

上記は、金融庁が作成した長期投資の実用性を証明する資料です。

この資料は、

・5年という短期期間では損失を出した人もいた

・20年の長期保有をしていた人の中に、損失が出した人は、ほぼいなかった

ことを示しています。

多くの方が「短期的な利益」を目的に投資を行いがちですが、長期目線でコツコツと継続することが重要なのです。

3. 分散投資とは?

分散投資とは、資産を『株式・債券・不動産』など、複数に分けて投資を行うことです。

また、投資先の国を日本やアメリカを含めた世界全体に分散することも重要です。

まず、「株式・債券・不動産」などの複数の資産に分散投資を行うことが重要です。なぜなら、金融商品の種類によって、影響を受ける背景が違うからです。

環境による影響を分散することで、リスクを分散させる効果があります。

また、世界中に分散投資と聞くと「日本だけじゃダメなの?」と思うかもしれませんね。

(引用:平成27事務年度金融レポートP50

上記は、世界経済のGDP推移をグラフ化したものです。青色の線である「全世界」を見てください。1995年〜2015年の20年間で、GDPは約2.1倍となっています。

つまり、1995年に世界経済に投資を行っておけば、2015年には資産が約2.1倍になっていたということです。

対して、日本はたったの1.2倍。このため、日本だけに投資を行うことはおすすめできません。

金融庁の分散投資に対する見解

投資については、例えば、株式・債券、国内・国外というように投資対象を分散さ せることで、リターンがより安定する効果が得られることが指摘されている。/グローバルな分散投資を行うことにより、世界経済の成長の果実を得ることもできると 考えられる。

(引用:平成27事務年度金融レポートP50

なぜ世界経済は成長し続けるのか?

さらに補足説明をしますと、国の経済力を表す計算式は「人口×生産性」です。

世界は人口も増え続け、技術も発展し生産性も上がります。そのため、世界を1つの国と捉えて、世界中に分散投資した方が、利益を上げられる可能性が高いと推測できます。

一方、日本は技術は発展するかもしれませんが、人口は減少していきます。そのため、今後、経済力が大きく飛躍する可能性は低いと考えられます。

以上の理由からも、日本だけの投資はリスクが高くオススメできません。

世界全体に投資する方が、運用実績を上げられると考えられますね。

4. 積立投資とは?

積立投資を行うことも大切です。

積立投資では「毎月1日に1万ずつ投資」というように、投資時期と金額を決めてコツコツと投資していきます。

別名「ドルコスト平均法」とも言われます。

言わば、購入時期を分散しながら「量(口数)」を積み上げていく投資方法です。

【積立投資のイメージ】

(引用:金融庁

金融商品の価格は常に変動し続けます。そのため、「いつ」「いくらになるのか」というのを予測するのは原則不可能です。

そのため、定額を定期的に投資することで、この値幅のリスクを軽減しようという考え方が積立投資です。

主に次のようなメリットがあります。

  • 投資のタイミングを気にする必要がないので、高値掴みのリスクを回避できる
  • 景気が落ち込んだときにも同額分を買い増すので、将来相場が上向きとなったときに元の水準に回復するのが早い
  • 為替相場の影響を最小限にできる

金融庁の積立投資に対する見解

積立投資には、資金 投入の時期を分散することにより、こうした不確実性を軽減する効果があるとされる。/少額から投資を始めることができるほか、投資のタイミングを気にする 必要もないことから、特に投資初心者にとって有益な手法と考えられる。

(引用:平成27事務年度金融レポートP51

5. 長期・分散・積立投資のリターンを最大化するのに必要な手法!

「長期・分散・積立」投資の重要性については、理解できたでしょうか?

もちろん「長期・分散・積立」投資を行えば、資産形成できる可能性は高まるのですが、その効率をもっと高める方法があります。それは次の2つです。

2つのポイント

  • 利益の再投資(複利効果)
  • 資産配分(ポートフォリオ)のズレの修正

なぜこれらが重要なのかを解説します。

ポイント①:利益の再投資(複利効果)

投資は、基本的に元本が多いほどリターンが大きくなります。そのため、この利益を自動で再投資し、投資元本を増やした方がより高い収益を狙えるのです。専門用語で、複利効果とも言われます。

たとえば、毎年5%の利益を得られる投資商品があり、100万円から5年間運用する場合を考えます。

利益を再投資する場合と、しない場合で考えたときのリターンの比較は次のようになります。

 再投資した場合の利益再投資しない場合の利益
1年目の利益50000円50000円
2年目の利益52500円50000円
3年目の利益56250円50000円
4年目の利益57394円50000円
5年目の利益58224円50000円
合計274368円250000円

※小数点以下切り捨て

上記の表より、利益を再投資した方が、より効率的に資産運用できることがわかりますね。

資産配分(ポートフォリオ)のズレの修正

長期・分散・積立の資産運用の中で、分散投資に注目しましょう。分散投資は、複数の金融商品に分けて投資するということでしたね。

「どの資産に」「どのくらいの比率で投資するのか」という資産配分のことをポートフォリオと言います。

このポートフォリオですが、実はノーベル賞受賞者の「現在ポートフォリオ理論」に基づき、リターンに対してリスクを限りなく小さくできるポートフォリオが存在します。

(引用:「WeathNavi-最適ポートフォリオ」)

効率的な資産運用において重要なことは、この理想のポートフォリオ比率を常に一定に保つことだと言われています。

ちなみに、このポートフォリオの銘柄の価格は常に変動するので、ポートフォリオの比率は常に変動します。

例えば、資産運用をスタートしたときに「株式に60%、債権に40%」投資するポートフォリオを作ったとしましょう。

しかし、投資をしていると、この比率が「株式に50%、債権に50%」などと変動してしまうのです。これでは、最も効率的な投資ができないので、最初の理想的な配分に直す必要がありますよね!

よって、定期的に銘柄の見直しを行う必要があります。この見直しのことを、専門用語でリバランスと言います。

このように必要以上の損失を出さないためには、定期的にメンテナンスし、資産配分を元の状態に戻すことが重要なのです。

6. 長期・分散・積立投資を実践し、将来に向けて資産形成しましょう!

さて、ここまで「長期・分散・積立」投資および、その効果を最大限に生かす手法をご紹介してきました。

ここからは、実践編として、実際に「長期・分散・積立」投資を行っていきましょう。

私からは次の3つの手法をご提案いたします。

長期・分散・積立の具体例

  • ロボアドバイザーの活用
  • つみたてNISAの活用
  • 個人型確定拠出年金(iDeCo)の活用

ロボアドバイザーは主にサービスの一般名称。つみたてNISAとiDeCoは国の制度になります。

それぞれについて解説していきます。

7. ロボアドバイザーで長期・分散・積立投資を実践する!

(引用:「全ロボアドバイザーを比較!あなたに最適なおすすめがわかる!」の比較表)

ロボアドバイザーとは、「長期・分散・積立」投資を全自動でお任せできるサービスです。

口座開設を行い、入金と積立投資の設定さえすれば、「長期・分散・積立」投資に適した銘柄で構成されたポートフォリオを自動で作成し、それに投資。加えて、定期的に自動で積立投資もしてくれます。

投資後も、そのポートフォリオを常に一定に保つリバランスも自動でやってくれます。

あなたは何もする必要はありません全自動で投資を行ってくれます。

短所としては、投資の知識があり、自力で考えて投資できる方にとっては、手数料が少々高いと感じてしまう点です。

しかし、銘柄選びを含めて、投資の全てをおまかせでやってくれるので、とくに投資未経験者や事で忙しくて資産運用する時間なんて取れない!いう方に最適な資産形成の方法です。

ロボアドバイザーについては、こちら「全ロボアドバイザーを比較!あなたに最適なおすすめがわかる!」の記事を参考にしてください。あなたに最適なロボアドバイザーがわかります

また、ロボアドバイザーについて詳しく知りたい方はこちらの記事も参考にしてくださいね。

7. つみたてNISAで長期・分散・積立投資を実践する!

(引用:金融庁-つみたてNISA早わかりガイドブック

「つみたてNISA」は、年間40万円を2037年までの間、積立投資ができる国の制度です

最大の特徴は、運用益にかかる税金が非課税になる点。

一般的に、運用益には、20.315%の税金がかかります。100万円の運用益の場合、約20万円が税金です。これは少々痛い出費ですよね。

しかし、つみたてNISAなら、その運用益への税金がゼロになります。

 さらに特徴的な点は、つみたてNISAとして投資できる金融商品は、全て金融庁の厳しい基準をクリアした「投資信託」や「ETF(上場投資信託)」だという点です

あなたの長期の資産形成に適した銘柄を、国が選定してくれているのです。

デメリットとしては、手続きが面倒な点と、銘柄の種類が少ない点。さらにロボアドバイザーと違い、銘柄の選定をあなたが行う点です。そのため、全くの知識ゼロで始められるわけではありません。

つみたてNISAの詳しい説明は、金融庁のホームページをみると良いでしょう。

図解でわかりやすく説明されています。

さて、どこの口座を開設すればいいのか、どのような金融商品に投資すればいいが気になるかもしれませんね。

こちらに関しましては、優秀な金融ブロガーさんなどがご紹介しているので、「つみたてNISA おすすめ」などで検索して、正しい情報をあなた自身で見極め実践してみると良いでしょう。

厳しいですが、つみたてNISAではご自身で銘柄を選別するので、それくらいの主体性がなければ利用する資格はないでしょう。

7. iDeCoで長期・分散・積立投資を実践する!

(引用:厚生労働省-iDeCoの概要

「iDeCo(個人型確定拠出年金)」とは、毎月一定の金額(掛け金)を金融商品に投資していく国の制度です。20歳から60歳までの方が加入できます。投資できる金額は、個人の就業状況などによって変わります。

投資可能な金融商品は、定期預金や保険なの元本保証型商品や投資信託などです。

最大の特徴は、圧倒的な節税効果でしょう。まず、運用益が全て非課税です。これはつみたてNISAと同じですね。これに加えて、投資した金額が全て所得控除になります。

所得控除とは、言わば投資した分の所得を減らせるということです。一般的に税金は、その年の所得が基準になって決まります。所得が減れば、税金も減ります。つまり節税になるということです。

また、将来積み立てた金額を受け取るときにも「退職所得控除」または「公的年金等控除」という税制優遇を受けることができます

注意点としては、あくま年金なので原則60歳まで引き出せないという点です。言わば、資産の流動性が著しく低いと言えます。急にお金が必要になっても引き出せません。

また、iDeCoを利用する際は、金融機関にて口座を開設しますが、毎月口座管理手数料が別途必要になります

詳しくは、厚生労働省のホームページをみると良いでしょう、

こちらもどこの口座を開設すればいいのか、どのような金融商品に投資すればいいかが気になりますね。

こちらも優秀な金融ブロガーさんなどがご紹介しているので、「iDeCo おすすめ」などで検索して、正しい情報をあなた自身で見極め利用してみると良いでしょう。

しかし、iDeCoは確かにとても良い制度なのですが、縛りがあまりに多すぎるため、あくまで高所得者向けの制度になってしまっている印象を受けます。手続きが面倒な点と維持費がかかる点もデメリットです。

国の制度という観点では「つみたてNISA」、投資未経験者という観点なら「ロボアドバイザー」の方が良いかもしれませんね。

まとめ

金融庁も推奨する投資手法「長期・分散・積立投資」について解説しました。

老後への不安が世間で取り上げられていますが、不安を抱えるだけでは何も変わりません。行動してこそ未来も変わります

具体的な行動ですが、投資未経験や仕事が忙しい方には「ロボアドバイザー」の活用をおすすめします。ロボアドバイザーを活用すれば、ノーベル賞に基づいたポートフォリオにて「長期・分散・積立投資」を自動化できます。

ロボアドバイザーについては、弊サイトで情報をほぼ網羅していますので、ぜひ参考にしてくださいませ。

投資する時間が取れる方は「つみたてNISA」や「iDeCo」の活用も大変おすすめです。金融庁や厚生労働省のサイトを参考にしながらご自身で情報収集してトライしてみましょう!

注意点としては、「つみたてNISA」や「iDeCo」では、理論に基づいたポートフォリオの提供はしてもらえない点です。あなたが銘柄を選定する必要があります。

最後に、投資も大事ですが、自己投資も重要です。経験や実績を積み年収をあげるというマインドも必要でしょう。

いづれにせよ、あなたの人生はあなた自身で切り開くものですので、この機会に小さな一歩を踏み出してみましょう!

この記事が参考になりましたら幸いです。

  

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