SDGs(持続可能な開発目標)とは?これからの世界共通言語をわかりやすく解説します!

「SDGs(持続可能な開発目標)」についてお調べ中でしょうか?

「SDGs(持続可能な開発目標)」は言わば、今後、世界中の国・企業・団体・個人が取り入れるべき概念です!

普段、企業経営をされている方以外は馴染みのないワードに思うかもしれませんが、今後はこの「SDGs(持続可能な開発目標)」が世界的な経営基準になることは疑いようがありません

「どのような内容なのか」「どのような事業を行うべきか?」など気になっているところと思います。

弊サイトも恐縮ながら、日本全体、そして世界全体をより良くするために、この「SDGs(持続可能な開発目標)」の概念を取り入れて運営することを心がけています

「SDGs(持続可能な開発目標)」の内容をしっかり理解すれば、これからの世界の姿を鮮明に描けるようになり、事業展開の幅も広がることでしょう!

この記事では「SDGs(持続可能な開発目標)」の概要を、一般の人でも理解できるようにわかりやすく解説。

我々の記事が社会に大きなインパクトを与えることを切望します。

初めに:弊サイトは「SDGs」に準じた運営を心がけます。

弊サイトは「未来投資戦略2018とは?国家施策の概要をわかりやすく解説します!」に関する記事でも宣言しているように、社会的インパクトを与えられるような分野(FinTech、キャッシュレス、シェアリングなど)にて集中的にコンテンツを発信してまいりました。

結果、多くの読者様にご訪問頂けるサイトへと成長を遂げることができました。皆様には厚く御礼申し上げます。

加えて、この度、弊サイトは「SDGs(持続可能な開発目標)」も考慮に入れた運営を行うことを宣言いたします。

「SDGs(持続可能な開発目標)」を運営方針に取り入れることにより、より社会貢献性が強い情報を発信し、世界がより豊かなものになればと心から思っております。

それではSDGsについて解説していきます。

1. SDGs(持続可能な開発目標)とは?

SDGs(Sustainable Development Goals)は、「持続的な開発のための2030アジェンダ(以下2030アジェンダ)」に記載された17の目標と169のターゲットのことです。

2030アジェンダのコンセプトとして、「誰一人取り残さない(Leave no one behind)」掲げられています。

これは地球上に住む全ての人が、持続的な開発の恩恵を受けられるという、非常に挑戦的で野心的な目標を掲げたことになります。

我々は、世界を持続的かつ強靱(レジリエント)な道筋に移行させるために緊急に必要な、大胆かつ変革的な手段をとることに決意している。我々はこの共同の旅路に乗り出すにあたり、誰一人取り残さないことを誓う。(引用:我々の世界を変革する: 持続可能な開発のための 2030 アジェンダ

SDGsは、2001年に採択された「ミレニアム開発目標(MDGs)」で達成できなかった目標も踏まえられています。

これらの目標とターゲットは、ミレニアム開発目標(MDGs)を基にして、ミレニアム開発目標が達成できなかったものを全うすることを目指すものである。(引用:我々の世界を変革する: 持続可能な開発のための 2030 アジェンダ

MDGsは一定の成果があった一方で、国・地域でその程度が異なっていることや、経済・環境の側面の配慮が少なかったという課題が残りました。

この背景として、MDGsは「貧困」が大きなテーマとなっており、主に先進国に課された目標に過ぎなかったという点が挙げられます。

言わば、「経済」「社会」側面での目標が多く掲げられた一方で、「環境」側面での目標が少なかったのです。

これを踏まえて、SDGsでは、「経済」「社会」「環境」という3つの側面から、17つの目標が設定されました。

我々が今日発表する枠組みは、そのスコープにおいてミレニアム開発目標を遙かに越えるものである。貧困撲滅、保健、教育及び食料安全保障 と栄養といった継続的な開発分野の優先項目に加えて、この枠組みは、幅広い経済・社会・ 環境の目的を提示している。(引用:我々の世界を変革する: 持続可能な開発のための 2030 アジェンダ

それでは、SDGsの17つの目標について具体的に見ていきましょう。

2. SDGsの17の目標について

私たちが達成すべきSDGsの目標は、以下の17つになります!

  1. 貧困をなくそう
  2. 飢餓をゼロに
  3. すべての人に健康と福祉を
  4. 質の高い教育をみんなに
  5. ジェンダー平等を実現しよう
  6. 安全な水とトイレを世界中に
  7. エネルギーをみんなにそしてクリーンに
  8. 働きがいも経済成長も
  9. 産業と技術革新の基盤をつくろう
  10. 人や国の不平等をなくそう
  11. 住み続けられるまちづくりを
  12. つくる責任つかう責任
  13. 気候変動に具体的な対策を
  14. 海の豊かさを守ろう
  15. 陸の豊かさも守ろう
  16. 平和と公正をすべての人に
  17. パートナーシップで目標を達成しよう

またそれぞれの目標には、どのような課題に取り組むのかについて、計169のターゲットが定められています

またこの17つの目標は、2030アジェンダで定められた重要分野である、5つの「P」に分類分けがなされます。

5つのP

  • 人間(People)
  • 地球(Planet)
  • 繁栄(Prosperity)
  • 平和(Peace)
  • パートナーシップ(Partner Ship)

こうして見ると、非常に壮大な目標と言えますね。

実際、2030アジェンダでも、挑戦的な目標であると記載されています。

これらの目標とターゲットにおいて、我々は最高に野心的かつ変革的なビジョンを設定している。(引用:我々の世界を変革する: 持続可能な開発のための 2030 アジェンダ

ここで大事な視点は、我が国がどの目標を優先して取り組むのか?ということです。全ての目標・ターゲットを理解することが重要というわけではありません。

というのも、2030アジェンダでは、自国の経済・社会・環境の状況を踏まえて、どの目標を達成するのか自体は、各国に委ねられているからです。各国に、全ての目標の解決を求めているわけではありません。

このアジェンダは前例のない範囲と重要性を持つものである。 このアジェンダは、各国の現実、能力及び発展段階の違いを考慮に入れ、かつ各国の政策及び優先度を尊重しつつ、すべての国に受け入れられ、すべての国に適用されるものである。(引用:我々の世界を変革する: 持続可能な開発のための 2030 アジェンダ

さて、ここで「各国にどの目標を達成するか委ねられているなら、偏りが生まれて17つの目標全て達成できないのでは?」という声が上がるかもしれませんね。

これについての解決策として、SDGsは、目標17に掲げられたように「パートナーシップ」を非常に重要視しています。

国同士だけではなく、あらゆるレベルの組織でパートナーシップを発揮することが、SDGs達成の大きな鍵としているのです。つまり、他の組織と協力してSDGsを達成しようということです。

我々は、活性化され強化されたグローバル・パートナーシップ及び同程度に野心的な実施手段無しには、この野心的な目標とターゲットは達成できないということを認識する。活性化されたグローバル・パートナーシップは、政府、市民社会、民間セクター、国連機関、その他の主体を集結させるとともに、あらゆる利用可能な資源を動員し、すべての目標とターゲットの実施を支援するための全世界の強い関与を促進する。(引用:我々の世界を変革する: 持続可能な開発のための 2030 アジェンダ

そのためにも、2030アジェンダは「フォローアップとレビュー」も強調されています。

我々は、次の 15 年に向けた本アジェンダの実施に関する組織的なフォローアップ・レビューへの関与にコミットする。力強く、自発的、効果的、参加型、透明かつ統合的なフォローアップ・レビューの枠組みは、実施への貢献に不可欠である。また、こうしたフォローアップ・レビューは、各国が誰一人も取り残さない進展を図るために、本アジェンダの実施を最大化し、その進捗をしっかりと把握するとを支援する。(引用:我々の世界を変革する: 持続可能な開発のための 2030 アジェンダ

3. SDGsの内容まとめ!わかりやすく理解するには?

ここまでSDGsについて解説してきましたが、まだSDGsの理解は難しいかと思います。

簡単に理解するならば、以下の5つのテーマを踏まえた世界目標であると知っておけば良いでしょう。

・普遍性
→先進国、途上国関係なく適用される

・包摂性
→「誰ひとり取り残さない」という理念のもと、SDGsに取り組む

・参画型
→あらゆるレベルの枠組み(国家、地域、企業、その他政府・民間団体、個人)が各々の役割を持ってSDGsに取り組む

・統合性
→各目標は「経済」「社会」「環境」から成り、これらは不可分で統合されるもの

・透明性
→客観的な指標を定め、取り組みの内容を第3者に公開し、フォローアップを受ける

さて、ここからは実際の事例を見ていきましょう!

例えば、我が国日本は、どのような取り組みを行なっているのでしょうか?

日本のSDGsへの取り組みについて見ていきましょう。

4. 日本のSDGsへの取り組み

我が国日本では2030アジェンダを踏まえて、内閣総理大臣を中心とした「SDGs推進」を2016年5月に設立し、2018年12月に「SDGsアクションプラン2019」を取りまとめました。

このプランでは、次の3つが中核となっています。

3つの中核

  • SDGsと連動する「Society 5.0」の推進
  • SDGsを原動力とした地方創生,強靱かつ環境に優しい魅力的なまちづくり
  • SDGsの担い手として 次世代・女性のエンパワーメント

※「Society 5.0」については、こちら「未来投資戦略2018とは?国家施策の概要をわかりやすく解説します!」の記事にて、詳細を記載。

さらに、3つの中核に基づいて、下記8つの分野を、SDGsの17の目標と照らし合わせた結果、優先的に取り組むとしています。

  1. あらゆる人々の活躍の推進健康
  2. 長寿の達成
  3. 成長市場の創出,地域活性化,科学技術イノベーション
  4. 持続可能で強靱な国土と質の高いインフラの整備
  5. 省エネ・再エネ,気候変動対策,循環型社会
  6. 生物多様性,森林,海洋等の環境の保全
  7. 平和と安全・安心社会の実現
  8. SDGs実施推進の体制と手段

しかし、優先分野と言っても、曖昧な表現であり、それぞれの分野はさらに細かい内容に分けられています。

ここでも重要な視点は、「SDGsアクションプラン2019」を全てを理解するのではなく、自らの活動がどの分野に貢献できるのかと考えることです。

ちなみに、政府は、SDGsを積極的に取り組んだ組織に対して、政府から「ジャパンSDGsアワード」を授与されます。政府から正式な評価をもらえるので、積極的にSDGsに取り組みたいですね!

とはいえ、どのようにSDGsを取り入れたら良いでしょうか?

その実例として、各団体がSDGsの取り入れる際のヒントについて見ていきましょう。

5. 企業はどのようにSDGsを取り入れていけば良いのか?

企業がSDGsに取り組むために、「SDGs Compass」というレポートがあります。

このレポートでは、

・GRI(Global Reporting Initiative)
・UNGC(The United Nations Global Compact:国連グローバル・コンパクト)
・WBCSD(World Business Council for Sustainable Development:持続可能な開発のための世界経済人会議)

これら3つの団体が作成した、企業の事業活動にSDGsを取り入れるための、具体的な指針が記載されています。

本SDG Compassは、各企業の事業にSDGsがもたらす影響を解説するとともに、持続可能性を企業の戦略の中心に据えるためのツールと知識を提供するものである。(引用:SDGs Compass

このレポートによると、企業がSDGsを取り入れるには、以下の5つのステップを踏まえる必要があるとしています。

SDGsを取りれる5STEP

  • STEP1:SDGsを理解する
  • STEP2:優先課題を決定する
  • STEP3:目標を設定する
  • STEP4:経営へ統合する
  • STEP5:報告とコミュニケーションを行う

この流れを見ると、SDGsの達成の仕方が各国に委ねられているように、企業においても、自らの事業と照らし合わせることが重要だとわかります。

そのためには、まずは事業のバリューチェーンをマッピングし、SDGsの17つ目標から影響する領域を特定。その上で、優先的に取り組む課題を決めることが説かれています。

また政府も、企業がSDGsに取り組めるように、「SDGs活用ガイド」を公開しています。

本編と資料編に分かれており、本編で具体的な取り組み方、資料編で参考用方や事例がまとめられています。参考にすると良いでしょう。

このように、国際期間や政府が、企業のSDGs取り組みを推奨している程、SDGsが世界共通言語として、大きな存在であることがわかりますね。

しかしながら、そこまでして企業がSDGsに取り組む必要が、果たしてどれほどあるのでしょうか?

6. そもそも、企業がSDGsに取り組むが必要はあるのか?

実は、原典である2030アジェンダに、企業を含めた民間組織がSDGsに取り組むことが、SDGs達成の必要不可欠な存在であることを言及されているのです。

企業は、SDGs を達成する上で、重要なパートナーである。企業は、それぞれの中核的な事業を通じて、これに貢献することができる。私たちは、すべての企業に対し、その業務が与える影響を評価し、意欲的な目標を設定し、その結果を透明な形で周知するよう要請する。(引用:我々の世界を変革する: 持続可能な開発のための 2030 アジェンダ

SDGsの前身であるミレニアム開発目標(MDGs)は、主に先進国政府に課せられたものでした。

しかし、MDGsの達成状況や世界中の意見を踏まえて、先進国の政府だけではなく世界中人々が取り組むことが重要だと判断されたことが、SDGs発足の背景としてあります。

投資家も持続可能な社会へ動き出している

企業は基本的に、投資家からの支援があることで事業活動ができます。

その投資の方法として、世界では「ESG投資」が主流になりつつあります。

ESG投資とは、環境(Environment)」「社会(Social)」「企業統治(Governance)」を全て考慮した企業に投資することを意味します。

つまり、これからの企業は利益を多く生み出せるかだけではなく、環境、社会、企業統治への配慮がある企業が評価されるということです。

さらに、年金積立管理運用独立行政法人(GPIF)が、資金運用においてESG投資の視点を反映させた国連責任投資原則(PRI)に2015年に署名しました。

政府もESG投資に積極的に取り組むことを決めたといっていいでしょう。

このように、投資家の考え方も「持続可能な開発」へ動き出しているのです。

したがって、「持続可能な開発」のためであるSDGsは、ESG投資と大きな関連性があり、SDGsに取り組んでいない企業は、将来的に投資を受けにくい可能性があります

投資を受けられなくなれば、企業としての成長スピードが落ちますので、相対的に不利になる可能性が高くなります。

7. 企業のSDGsに対する日本企業の取り組み事例

現時点でも、多くの企業がSDGsに取り組んでいます。

特に目を引くのは、日本を代表する企業TOYOTAの取り組みです。

トヨタ自動車は、持続可能な社会の実現に貢献するための新たなチャレンジとして、「トヨタ環境チャレンジ2050」を発表しています。

このチャレンジでは、気候変動、水不足、資源枯渇、生物多様性の劣化といった地球環境の問題に対し、クルマの持つマイナス要因を限りなくゼロに近づけるとともに、社会にプラスをもたらすことを目指しています。

根幹にSDGsの考えがあるからこそ出てきた施策と言えるでしょう!

今後は、このようによりSDGs的な施策をとる企業が増えることは間違いありませんね。

8. SDGsに対する有識者や世間の口コミ

最後に、世間はどのようにSDGsを見ているのでしょうか?

SDGsは世界共通の目標なので、政治家や国を代表する起業家も前向きなコメントが多くあります!

安倍内閣総理大臣

SDGs推進本部長でもある安倍総理も積極的な発言をされています。

持続可能な成長を実現し、その豊かさと幸せをみんなで共有する。安倍政権はオールジャパンでSDGsを推進することにより、少子高齢化の中でもそのような社会を全力でつくっていきます。
そのキーワードは未来、女性と次世代、そして見える化の三つです。
まず未来についてです。SDGsを日本の未来をつくる国家戦略の主軸に据えます。
(中略)
関係閣僚におかれましては、これらの方針、戦略や、アクションプランを踏まえ、SDGsの取組を更に強化拡大するとともに、その発信、展開に一層尽力するようにお願いいたします。
(第5回持続可能な開発目標(SDGs)推進本部会議より)

日本全体で総力を上げてSDGsに取り組むということですね。

産業技術総合研究所理事長中鉢良治氏

私自身は経済優先の開発の、負の側面を経験してきた。例えば大学院で資源工学を学んだが、就職のときには日本には鉱山はなく、持続可能でない技術開発の結果を目の当たりにした。
ソニーに入社したが、当時は本当に小さな会社だった。現在も従来の産業がリセットされるところまで来ている。
新しい産業はまったく違うモデルになるだろう。新しいモデルは社会とともに作っていくことになる。サーキュラーエコノミーやSDGsは人類が避けては通れないテーマになる
(引用:ビジネス志向の産総研、ソニー出身の理事長が「SDGs」に熱心な理由

KDDI財団内山洋祐氏

KDDI財団は、KDDIグループが得意とする情報通信をベースとしたSDGsを開発途上国とともに考え、長期的な視野で、持続的で良好な関係を築いていきたい。そう考えています。
(引用:KDDI財団の挑戦。旅する写真家と語る「辺境からのSDGs論」)

まとめ

SDGsは、持続可能な開発のための、世界共通の概念であり言語です。

しかし、世界の認知率が50%に対して、日本は20%も達していません(2019年4月現在)。これは少しばかり残念なことです。

SDGsが、事業投資を受ける大きな評価軸になることもあり、日本国内におけるSDGsの認知普及は非常に重要だと、弊サイトは考えます

この記事が、少しでもSDGsについて理解が広まることに貢献できるならば、この上なく嬉しいことです。

参考文献一覧

本記事の著者

亀井郁人(かめいふみと):Webライター・Webメディア運営/編集

1994年生まれ。神戸大学工学部卒業後、新卒フリーランスに。FinTechを専門とした記事を多媒体で執筆しつつ、ソーシャルグッドなWebメディア運営や編集、ワークショップ事業を行なう。最近では、ESG/SDGsについての研究も行なっており、マネとも!ではESG/SDGsのコラム執筆及びESG/SDGsに沿った事業アイデアの提案、サポートを行っている。

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