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マネーフォワードの自動貯金アプリ「バンクにしらたま」を徹底解説【プリカにしらたまとの違いは?】

『貯金しなきゃいけないのは分かってる。でも面倒くさいし、つい使ってしまう…』と悩んでいませんか?

とくに最近ではキャッシュレス時代になり、昔のような小銭貯金もしづらくなっています。

そんな中、自動貯金アプリ「バンクにしらたま」が話題です。キャッシュレスでも、しっかりとお金を管理できる家計簿アプリ「マネーフォワード」と連携できます。

なんと、アプリ使用者の貯金総額は5億円を突破。ユーザーの毎月の平均貯金額は8,176円にも。

しらたまには2つのアプリがあり、貯金メインの「バンクにしらたま」と、貯金をプリカとして使える「プリカにしらたま」があります。

使いやすいインターフェイスで、貯金箱に実際にためていくようなイメージで楽しく貯金ができるので、飽き性の人にもおすすめです。

そんな自動貯金ができる「バンクにしらたま」について、実際に使って分かった

  • 特徴や仕組み
  • プリカにしらたまとの違い
  • 料金はかかるのか
  • メリットやデメリット
  • 実際の使い方
  • セキュリティは安全なのか

について詳しく解説していきます。ぜひ参考にしてみてください。

目次

1.しらたまには「バンクに」と「プリカに」がある

もともと「しらたま」は、家計簿アプリ「MoneyForward(マネーフォワード)」を運営する会社が2017年9月に始めた貯金アプリです。

そして『貯めたお金を楽しく使いたい』というユーザーのニーズにこたえる形で、「プリカにしらたま」を2019年5月29日にリリース。また、今までの「しらたま」アプリを「バンクにしらたま」という名称に変更しました。

1-1.バンクにしらたまとは

家計簿アプリ「マネーフォワード」や銀行口座と連携させることで使える貯金アプリ「バンクにしらたま」。アプリ内で設定さえしたら、後はどんどんお金が勝手にたまっていきます

バンクにしらたま利用者の貯金実績

気になるのは『実際にバンクでしらたまを利用した人が、どれだけ貯金できたのか』というところ。

「バンクでしらたま」では、2018年1月~12月の利用実績を公開しています。

つくられた貯金箱の数:17,661個

毎月の平均貯金額

おつり貯金:8,176円

値引き貯金:7,707円

つみたて貯金:31,973円

設定さえしてしまえば、あとは勝手にたまっていくので確実に貯金ができるのですね。おつり貯金とつみたて貯金は自分でペースを調整できるので、無理せず自分にあった金額を貯められます

おつり貯金の詳しい貯金ルールについては「4.バンクにしらたまの使い方と設定方法Step3.貯金方法の設定」をご覧ください。

バンクにしらたまの仕組みは?

アプリで貯金って、どういう仕組みなのか分かりにくいですよね。

「バンクにしらたま」を利用すると、連携させた銀行の口座内に「バンクにしらたま」用の口座が作成されます。アプリ内で貯金をすると、代表口座から「バンクにしらたま」口座へと振替される仕組みとなっているのです。

同じく貯金アプリ「プリカにしらたま」は、このあたりの仕組みが少し違います。「6.プリカにしらたまとの違いと、おすすめの人」で違いなども詳しく紹介していますので、「プリカにしらたま」について知りたい方は、そちらもぜひご覧ください。

1-2.それぞれ利用料金はかかる?

「バンクにしらたま」も「プリカにしらたま」も利用料金や手数料は一切かかりません。安心してためていくことができますね。

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2.バンクにしらたまのメリット

自動で貯金していける「バンクにしらたま」は大きなメリットがあります。

  • 設定すれば勝手にたまる
  • 家計簿アプリのマネーフォワードと連携できる
  • 実際の小銭貯金の感覚でためていける
  • 将来的に貯金を投資に利用できるようになる

それらメリットについて順番に見ていきましょう。

メリット1.設定さえすれば、放っておくだけで貯まっていく

自分のペースに合わせて貯金方法を設定できる「バンクにしらたま」。気がつかない間に勝手にたまっていく感覚を味わうことができます。

クレジットカードの買い物をしたら「おつり貯金」で端数を貯金したり、「値引き貯金」で本来払うはずだった分のお金をためたり。

実際にユーザーがためた額を見ても7,707~8,176円と、生活を圧迫するような額ではありません。しかし、毎月ためていくと年9万~10万近くにもなります。

放っておくだけでこれだけたまれば、それで旅行に行ったり、大きな買い物をしたりする楽しみが増えますね。

メリット2.マネーフォワードと連携できる

数ある貯金アプリの中でも有名なマネーフォワード。使っている方も多いのではないでしょうか。

「バンクにしらたま」ではマネーフォワードと連携させることで、貯金の手間を大きく省いてくれます。おつりとなる金額や、値引きがいくらだったかを勝手に計算して、その分をためていってくれるのです。

自分でいちいち計算したり、お金を取っておいたりする必要もないので、忙しい方にもぴったりです。

メリット3.実際に小銭貯金するイメージで貯金できる

インターフェースも使いやすさのポイントです。ためればためるほど、貯金箱の中の金色の水が増えていき、どれだけたまったのか視覚的にもよく分かります

貯金箱をタップすると、たまった金額分が数字とともにコインとしても表示される仕組みです。増えていくコインを眺めて、楽しみながら貯金ができそうですね。

メリット4.しらたま貯金を投資に利用できるようになる

現在はまだ対応していませんが、今後、貯金した金額をそのまま投資に回せるようなる予定です。

貯金だけでなく、投資にもお金を回していくことを政府も推奨しているこの時代。

貯金だけでなく、「貯めて→投資する」の流れを簡単にしてくれる「バンクにしらたま」の新サービスに期待したいところです。

3.バンクにしらたまのデメリット

自動で貯金をしていける「バンクにしらたま」ですが、残念ながら提携銀行や貯金方法の少なさが大きなネックとなっています。

デメリット1.提携口座が少ない

2019年6月現在、提携銀行は住信SBI銀行のみ。その銀行口座を持っている人しか「バンクにしらたま」で貯金していくことができません。

ただし、口座がない人向けに「バーチャル口座」を作成し、「もし貯金していったらどれくらいの金額になるか」を試すことはできます。

しかし、やはり勝手に貯金してくれる「バンクにしらたま」のメリットを享受できるのは、実際にためてこそのもの。

今後、提携銀行を増やしていく予定とアナウンスしていますが、やはり現状1社だけなのは大きなネックとなります。

とはいえ、住信SBI銀行はとても使いやすいネット銀行です。他の銀行への振込手数料が月に1~15回まで、そしてATMでの出金が最大月15回まで無料となっています。これを機に開設するのもおすすめです。

デメリット2.同時に複数の貯金ができない

「バンクにしらたま」では、1つの目的のために1つの貯金箱を作るイメージです。「海外旅行も行きたい、家具も買いたいからそれぞれの分をためたい!」と思っても、2つ分の貯金箱が作れないのが残念なポイント。

1つの貯金が終わったら貯金箱を崩して、また次の貯金を始めるイメージです。

デメリット3.貯金方法は4つだけ

4.バンクにしらたまの使い方と設定方法Step3.貯金方法の設定」でも紹介していますが、貯金方法は「おつり貯金」「値引き貯金」「セルフ貯金」「つみたて貯金」の4つしかありません。

それでも十分にたまってはいきますが、もっと自分用にカスタマイズした貯金計画を練りたい人には少し足りないことも。貯金方法の増加も今後のサービス拡大に期待したいところです。

デメリット4.マネーフォワードと連携させないと活かせない

おつり貯金と値引き貯金の機能を使うには、マネーフォワードとの連携が必須となります。

「バンクにしらたま」では、おつり貯金と値引き貯金の計算のために、マネーフォワードから情報を得ているからです。

マネーフォワードを使っていない人は、気づかずためていく感覚を味わえる「バンクにしらたま」の醍醐味でもある、おつり貯金と値引き貯金を使えません。

これもマネーフォワードを使っていない人には1つのハードルになってしまいますね。

これら4つのデメリットを解消した貯金アプリを使いたい人にはfinbeeがおすすめです。

提携銀行数も「バンクにしらたま」よりも多く、複数の貯金目的にも対応しています。また、貯金方法も、歩数貯金などかなりのバリエーションがあるので自分に合った貯金方法を選ぶことができるのが特徴です。

クレジットカード情報も直接登録するため、家計簿アプリとの連携も必須ではありません。

インターフェースの好みもありますが、もし自分好みの設定でためていきたい!という人にはfinbeeが使いやすいでしょう。

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4.バンクにしらたまの使い方

では、ここからは筆者の設定画面も参考に

  • 登録手順
  • 貯金方法の詳細

について説明していきます。

Step1.ダウンロード

スマホのappストアからダウンロードします。こちらから入手可能です。

Step2.貯金箱の名前を決める

まずは自分の貯金箱の名前を決めます。例えば「アメリカ旅行貯金」など、気分が上がる名前にするといいでしょう。

Step3.貯金方法の設定

次に、貯金方法の設定です。最初の登録画面では「つみたて貯金」と「おつり貯金」しかありませんが、貯金箱を作成後「値引き貯金」も追加できます。

方法1.つみたて貯金

つみたては毎日の定額貯金です。1日にためる金額を設定するだけで、あとはどんどん貯まっていきます。

残念なのは、設定が1日単位しか選べないこと。月あたり1万円ためたい場合などは、30日で割って、おおよその金額である330円などに設定する必要があります。

例:1日150円で設定、月に約4,500円がたまる

方法2.おつり貯金

クレジットカードで支払った金額の端数が貯金されます。単位は100円、500円、1,000円で設定できます。

おつりを多めに出したい(多く貯金したい)場合には1,000円、少しずつためたい場合には100円で設定しましょう。

※マネーフォワードに登録してあるクレジットカードしか選べません。

例:360円の買い物をした場合、それぞれの設定で以下の金額がたまります。

100円設定→40円が貯金

500円設定→140円が貯金

1,000円設定→640円が貯金

方法3.値引き貯金

マネーフォワードに連携させているECサイトで買い物をし、キャンペーンなどで値引きがあった場合に、その値引きされた金額分が貯金されます。

※現在は楽天・Amazonが連携可能です。

例:1,500円の商品を、セールで1,300円で購入→200円がしらたまで貯金される

方法4.セルフ貯金

いつでも、好きなタイミングで好きな金額を貯金できます。「今月は思ったよりも貯金が少ないな」と気づいたときなど、好きなときに追加できるので、貯金ペースをコントロールしやすいのが便利です。

例:おつり貯金の設定をしているが、今月は買い物が少なく貯金も少ない→セルフ貯金で3,000円ためる

Step4.銀行口座・マネーフォワードと連携

次は、銀行口座とマネーフォワードを連携させましょう。銀行口座情報を入力したり、マネーフォワードのログイン情報を入力するだけで連携できます。この連携はバンクにしらたまの利用には必須です。

Step5.自動貯金スタート!

すべての設定が終われば、あとは勝手にお金がたまっていくだけ!ときどき貯金額をチェックすると楽しく貯金していけます。

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5.実際にしらたまを使った口コミ・評判

実際にしらたまを使った人の口コミや評判を調べてみましたが、あまりたくさんの口コミは見つかりませんでした。しかし口コミ数は少ないものの、内容は好印象のものばかり。ここでは

  • 実際にたまった!
  • バーチャル口座で貯めて、貯まった分を自分で貯金
  • インターフェースがいい

という声を実際に紹介していきます。

たまったので、またすぐ始めてみた!

バーチャル口座で計算、実際に自分でお金を移動させて貯金

インターフェースがいい!

しらまたの、お金の貯まりぐあいが分かるインターフェースはやはり評判がいいようです。

また、連携できる銀行口座の少なさから「バンクにしらたま」ではバーチャル口座にためて、その金額を自分の銀行口座に移動させて貯金させる、という賢い使い方をしている人も。

住信SBI銀行を持っていなくても、貯金していけるやり方は参考になります。

6.「プリカにしらたま」との違いと、おすすめの人

同じくマネーフォワードと連携させることで利用が可能になる自動貯金アプリ「プリカにしらたま」。ここでは

  • プリカにしらたまの仕組み
  • バンクにしらたまとの違い
  • プリカにしらたまがおすすめな人

についてご紹介していきます。

6-1.プリカにしらたまの仕組み

「プリカにしらたま」では、マネーフォワードと連携させ、登録してあるクレジットカードで買い物をした場合に、そのおつり金額分をためられる「おつり貯金」ができます。

ためたお金は、アプリ内のプリペイドカード「しらたまプリカ」にチャージされ、オンライン上の買い物で使うことができるのです。

ただし、チャージには条件があります。おつり貯金額が2,000円以上にたまらなければ、チャージはされません。

1,500円たまっているけど、使いたいときに引き出せないのはちょっと残念なポイント。ただ、ある程度たまるまでは簡単に使えないのは、貯金には向いているルールともいえます。

6-2.バンクにしらたまとの違い

同じく貯金アプリである「プリカにしらたま」。「バンクにしらたま」と仕組みは似ていますが、貯金先と使用方法が異なっています。

「バンクにしらたま」

  • 銀行口座内へ貯金。
  • 貯金方法は「おつり貯金」「値引き貯金」「つみたて貯金」「セルフ貯金」の4つ。
  • 目的額が貯まったら代表口座に移すことでお金を下ろすことができる。

「プリカにしらたま」

  • アプリ内に貯金されたらプリペイドカードにチャージ。
  • 貯金方法は「おつり貯金」のみ。
  • 目的額がたまったら、オンライン買い物でためたお金を使用できる。

そのため、「バンクにしたらま」は旅行用など大きい金額をためたいとき、「プリカにしらたま」は何か買い物したいものを決めて、ちょこちょこためたいときに向いています。

6-3.こんな人は「プリカにしらたま」がおすすめ!

以下のタイプの人には「プリカにしらたま」がおすすめです。

  • オンラインで購入できるもののために貯金したい
  • 何十万もためたいわけではなく、買い物用に少しずつためたい
  • 長く続ける貯金は飽きるので、ちょこちょこためた分を使いたい

「プリカにしらたま」は「少しためては買い物に使う」という気軽な貯金にぴったりです。

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7.セキュリティは大丈夫か

銀行口座に登録したり、クレジットカード情報を元に貯金するため、そのセキュリティシステムがしっかりしているのか心配になるところ。

でも、「バンクにしらたま」は、あの有名な家計簿アプリを運営する株式会社マネーフォワードが提供しているサービスです。

マネーフォワード MEとの通信は、最高水準の暗号方式「2048bit」のSSL証明書を利用した方式を採用しています。 また、お預かりするデータと銀行等の認証情報は、異なるサーバに暗号化して保存し、アクセスについては制限を設け、厳重な管理・運用を行なっております。

出典:安心のセキュリティ体制/マネーフォワードME

やはり重要な個人情報を扱っているだけあって、セキュリティへ体制は厳重です。しらたまも、家計簿アプリ「マネーフォワード」と同じセキュリティで守られているため、安心して使用できます。

8.まとめ

銀行口座を登録し、マネーフォワードと連携させるだけで、どんどん勝手にお金がたまっていく「バンクにしらたま」。

連携している銀行口座や、貯金ルール数の少なさがネックではありますが、今後のサービス拡大に期待できます。

有名な家計簿アプリ「マネーフォワード」と同じ運営会社のためにセキュリティも安心。ぜひ一度、自動で貯金されている楽しさを実感してみてください。

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  • この記事を書いた人

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