本業以外での収益を確保する手段として、太陽光発電の投資が注目されています。
ただ、株式投資や投資信託などの一般的な投資とは仕組みや方法が違うため、実際に投資を始めたいと思っても失敗するのではないか、と不安になりますよね。
じつは、太陽光発電の投資は収益が安定している一方で、一般的な投資にはないさまざまなリスクがあるのです。しかし、あらかじめ知識をつけておくことで回避できるものも多くあります。
この記事では、太陽光発電投資で失敗する原因を徹底的に解説。最後まで読めば、失敗のリスクを大きく減らすことができますよ。
目次
1.太陽光発電投資の実態!利回りや初期費用は?
太陽光発電投資とは、太陽光発電パネルによって作り出した電力を電力会社に売り渡すことで得られる「売電収益」によって利益をあげる投資手法です。
株式投資や投資信託のように購入時と売却時の差額で利益を出す手法ではないため、一般的な投資に慣れている人でも「失敗して後悔するのではないか」と不安に感じるのではないでしょうか。
まずは仕組みと実態を知ることで不安を解消してきましょう。ここからは太陽光発電投資の基礎知識について解説していきます。
- 太陽光発電投資の特徴
- 太陽光発電投資の利回りや初期費用
それぞれ順番に確認していきましょう。
太陽光発電投資の特徴
太陽光発電投資は収益が安定している一方で、他の投資にはないさまざまなリスクをもつ投資手法です。
リスクのなかには完全には避けられないものもあれば、知っておくことであらかじめ避けられるものもあります。
- 太陽光発電投資のメリット
- 太陽光発電投資のリスク・注意点
それぞれ確認していきましょう。
太陽光発電投資のメリット
太陽光発電投資のメリットには以下のようなものがあります。
- 売電価格が20年間変わらない「固定価格買取制度(FIT)」がある
- 土地や設備、業者によるメンテナンスをまとめて買えるセット販売がある
- 金利2〜3%のソーラーローンで初期費用を融資してもらえる
- 国からの支援、節税対策の制度が豊富
とくに「固定価格買取制度(FIT)」によって電力を買い取ってもらえる金額が20年間変わらないことは、今後の収益をおおよそシミュレーションできるうえに、収益が安定することに繋がります。
他の投資ではみられない最大のメリットと言えるでしょう。
太陽光発電投資のリスク・注意点
太陽光発電投資には、一般的な投資にはみられない以下のようなリスクや注意点が存在します。
- 運用を開始するのが遅いほど収益性が下がる
- 固定価格買取制度(FIT)が無効になる20年後は安定しているか不透明
- 天候や災害、設備環境によって収益率が落ちる
これらのリスクを知っておくことで、太陽光発電投資におけるトラブルを未然に防ぐことができます。
とくに、太陽光発電投資は始めるのが遅いほど利益率が悪くなることはしっかりと覚えておきましょう。
なぜなら、電力の買取価格は固定価格買取制度(FIT)により固定されていますが、その金額は太陽光発電投資の運用を始めた年によって異なるからです。
そして、以下の表のように電力の買取価格は年々下がっています。
期間 |
2017年度 |
2018年度 |
2019年度 |
2020年度 |
2021年度 |
|
1kWh※あたりの売電単価 |
住宅用太陽光発電 (10kW未満) |
28円 |
26円 |
24円 |
21円 |
19円 |
産業用太陽光発電 (10kW以上50kW未満) |
21円 |
18円 |
14円 |
13円 |
12円 |
※「1kWhあたりの売電価格」とは、1kW(1000W)1時間分の電力を販売したときの価格を指す。
このように、太陽光発電投資には他の投資にはないリスクや注意点があるのです。
太陽光発電投資の利回りや初期費用
太陽光発電投資をこれから始める場合、気になるのは利回りや初期費用ですよね。
ここからは、資源エネルギー庁が発表したデータを参考に、以下の順番で初期費用や利回りを確認していきます。
- 売電収益
- 初期費用
- 利回り
太陽光発電投資の利回りは株式投資や投資信託とは計算の仕方が異なるため、一見難しく感じられるかもしれません。
しかし、一つひとつ整理しながら計算を行うとおおよその数値を簡単に計算できます。
太陽光発電投資は電力の買取価格が固定されていることから、今後のシミュレーションがしやすいこです。
失敗や後悔をしないためにも、導入する前に計算しておくとよいでしょう。
売電収益
1年間の売電収益は以下のように求めることができます。
- 売電収益=売電価格×システム容量×1kWあたりの年間発電量×70%(自家消費規制)
計算式内の語句について |
|
売電収益 |
作り出した電力を電力会社が買い取ることで発生する収益。 |
売電価格 |
電力会社が電力を買い取る価格。(固定価格買取制度により発電開始から20年間固定) |
システム容量 |
設置した太陽光発電システムがどれだけ発電できるかを表した数値。 10kW未満は住宅用、10kW以上50kW未満は産業用に分類される。 |
1kWあたりの年間発電量 |
設置したシステム容量1kWあたりの年間発電量。日照率によって変化するため、地域や環境に左右される。 |
自家消費規制 |
2020年から導入された規制で、発電量の30%は発電した人による自家消費を義務付けたルール。残りの70%のみしか売電できない(余剰買取)。 |
仮に、2021年に設置したシステム容量10kWの設備を、比較的発電量の多い甲府や静岡(1kWあたりの年間発電量約1300kW)で1年間運用した場合の売電収益を計算すると、以下のようになります。
- 売電価格19円×システム容量10kW×年間発電量1300kW×70%=売電収益172,900円
なお、売電した残りの30%は自家消費に回すことができ、同様の条件だと年間74,100円です。
電力会社に買取させた電力と、自家消費できる電力をまとめると、年間247,000円の利益が発生することになります。
初期費用
初期費用の目安として、資源資源エネルギー庁所管の調達価格等算定委員会が2021年に公表した調査によると、太陽光発電設備の平均的な設置費用はシステム容量1kWあたり25.3万円となります。(注1)
また、同調査のなかで公開されている運転維持コストはシステム容量1kWあたり平均0.54万円です。
つまり、システム容量10kWの太陽光発電投資設備を設置するためには平均253万円の初期費用が必要になります。また、1年間運用するには、5.4万円ほどの維持コストが発生すると言えるでしょう。
利回り
利回りは以下の式で計算されます。
- 表面利回り=売電収益÷初期費用
- 実質利回り=(売電収益-年間の運転維持コスト)÷初期費用
今回の条件だと年間の売電収益(自家消費分を含む)は247,000円で、平均初期費用は253万円となるため、計算結果は以下のとおりです。
- 表面利回り:247,000÷2,530,000=9.76%
- 実質利回り:(247,000-54,000)÷2,530,000=7.62%
実質利回りが7〜8%だとすると、初期投資金額は12年から14年で回収できることになります。
固定価格買取制度(FIT)により売電価格が固定されていることから、太陽光投資発電は非常に安定した収益を上げられる投資手法であると言えるでしょう。
株式投資や投資信託と違い大きな初期費用が必要となることには注意が必要です。
しかし、じつは太陽光発電投資には少額から始められる「太陽光発電ファンド」という方法があります。
スマホから簡単に投資を行える「CHANGE」というサービスも話題となっているので、まずは少額から始めてみたいという人は検討してはいかがでしょうか。
CHANGEについてさらに詳しく知りたい人は、以下の記事を参考にしてください。
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評判はどう?ワットストア(旧:CHANGE/チェンジ)で太陽光発電所に投資してわかったメリットとデメリットを口コミ!
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2.太陽光発電投資の収入に関する失敗や後悔
太陽光発電投資を始めた人のなかには、売電収入や費用に対する理解が足らず、失敗してしまった人も見られます。
後悔しないためにも、以下に挙げる注意点を把握しておきましょう。
- シミュレーションより下回るリスク
- 初期費用の回収にかかる時間
- ランニングコスト
- お得な物件を取り逃がした
それぞれ順番に解説していきます。
シミュレーションより下回るリスク
太陽光発電投資は、固定価格買取制度(FIT)によって発電開始時から20年間の売電価格が固定されています。
これにより今後の収入の目安が立てやすく、安定していることが特徴です。
しかし、これはあくまでシミュレーションの結果であり、想定の発電量を下回る可能性も十分に考えられるでしょう。
発電量が想定より下がる原因としては、以下のような原因があります。
- 悪天候・災害によって日照時間が短くなった
- 機材のメンテナンスが足りず、破損・不備が放置された
- 雑草や周囲の木々が放置され、日光が遮られた
悪天候や災害は避けられないリスクですが、メンテナンスや環境整備は管理を徹底することで回避できます。
収益を下げないためにも、管理は丁寧に行うようにしましょう。
なお、太陽光発電の物件を販売する会社には、土地や発電パネルとあわせて業者によるメンテナンス代行をセットで提供している場合もあるので検討してみてください。
初期費用の回収にかかる時間
メンテナンスや環境整備が丁寧に行われ、発電量や売電収入がシミュレーションどおりだったとしても、初期費用の回収には時間がかかる場合があります。
一例として、2021年に比較的発電量の多い甲府や静岡で住宅用発電設備を運用した場合、太陽光発電投資の利回りと初期費用の回収にかかる時間は以下のとおりです。
利回り |
初期費用回収までにかかる時間 |
|
表面利回り計算 (売電収益÷初期費用) |
9.76% |
約10年 |
実質利回り計算 (売電収益-年間の運転維持費用)÷初期費用 |
7.62% |
約13年 |
初期費用回収までにかかる時間を計算する場合は、年間の運転維持コストを差し引いた実質利回りで計算するとより正確な数値を割り出すことができます。
運転維持コスト
太陽光発電投資には、機材のメンテナンスや雑草除去や木々の伐採といった環境整備などの運転維持コストが発生します。
資源エネルギー庁所管の調達価格等算定委員会が2021年に公表した調査によると、太陽光発電設備のランニングコストはシステム容量1kWあたり平均0.54万円です。(注1)
つまり、システム容量10kWの住宅用太陽光発電投資設備を1年間運用するのに5.4万円ほどの維持コストが発生すると言えるでしょう。
お得な物件を取り逃がした
太陽光発電投資の収益率は、物件によって大きく変わると言えます。
日照量や土地の価格なども収益に影響を与えますが、最も収益率に影響が大きいのは物件に割り当てられた売電価格です。
太陽光発電投資での売電価格は固定価格買取制度(FIT)により20年間固定されていますが、その金額は発電を開始した年によって異なります。
売電価格は年々下がっているため、じつは売電価格の高い時期に運用を開始した中古物件の方が収益率が高いことも十分あり得るのです。
これにより、太陽光発電投資は早い者勝ちの側面があり、これから投資を始める人はお得な物件を取り逃がさないように気をつけなければなりません。
3. トラブル対策不足に関する失敗や後悔
太陽光発電投資には、株式投資や投資信託などの一般的な投資にはみられない以下のようなトラブルが発生する可能性があります。
- 自然災害
- エリアによる原因
- 日照時間確認ミス
- 製品保証が短かった
- 初期不良
対策を怠ると、せっかく投資を始めても損失が増えてしまい、後悔してしまうかもしれません。
一つずつ確認していきましょう。
自然災害
近頃、地震や台風などの自然災害による大きな被害が日本各地で発生しています。
太陽光発電パネルは常に屋外に晒されるため、こういった災害により設備が破損されるトラブルが起こりうるのです。
このような災害による破損トラブルを避けるためには「自然災害補償」に入るのがおすすめです。
これは、メーカーが有償で用意している保険となっています。自然災害でパネルが破損した場合もにサポートを受けられるのが特徴です。
投資物件を決める際には、自然災害補償に申し込めるかどうかもチェックしておくことが重要です。
エリアによる原因
太陽光発電設備を設置するエリアによっては、一時的に売電に制限がかかり、収益性が下がる場合もあります。
電力の売買では、電力の供給過多による停電防止を理由に「出力抑制」という仕組みが設けられているのです。
所有している発電所が出力抑制の対象エリア内にあった場合、電力会社への売電が時間によって制限され、収益性が下がってしまいます。
なお、出力抑制による収益性ダウンは、「パワーコンディショナー」という出力を調整する機器を導入することで打ち消すことも可能です。
日照時間確認ミス
太陽光発電投資でより大きな収益を出すには、発電量を増やすことが重要です。
太陽光発電である以上、発電量は日照時間に依存しています。そのため、設備を設置する土地についてしっかりと知識をつけておく必要があるのです。
太陽光発電投資では、設備や土地がセット販売されている投資物件を購入することが一般的になっています。
物件選びでは販売会社が算出した発電量のシミュレーションの数値が判断材料となりますが、算出の際にその土地の日照時間がしっかりと組み込まれているかをチェックしておくと安心できるでしょう。
製品保証が短かった
太陽光発電投資物件を購入する際には、以下2種類の保証が付きます。
メーカー保証 |
パネルや周辺機材が、通常通りの使用で故障したときに修理してもらえる保証 |
施工会社による保証 |
施工ミスやトラブルなどが発覚したときにやり直してもらえる保証 |
これらの保証は、安心して投資を続けるために重要です。しかし、これらの保証には期限があります。
保証の期間は会社によって異なるため、認識ミスのないようにしっかりと確認しておきましょう。
なお、これら2種類の保証はいずれも自然災害による故障は保証対象外です。
台風や地震などの自然災害による影響から投資物件を守るためには、別途自然災害保証に加入しましょう。
初期不良
新規に設置した太陽光発電設備で運営を始めた際は、初期不良がないかチェックするようにしましょう。
機器の初期不良や不具合があった場合は、発電量が少なくなる可能性があるのです。また、施工会社がずさんな取り付けをした結果、不具合が発生してる場合もあります。
問題に気付くために、以下の点に注意しましょう。
- 施工会社以外にも、メンテナンス業者や管理会社などにも発電所をチェックしてもらう
- 近隣地域に設置されている発電所の発電実績を調べ、比較する
初期不良を長期にわたって放置してしまうと、得られたはずの利益が損なわれてしまいます。
施工が完了した段階で設備に不良がないか、確認を怠らないことがおすすめです。
4. メンテナンスに関する失敗や後悔
太陽光発電投資は、発電設備を10年以上の長期間使い続けることを前提にしている投資手法です。
そのため、定期的な設備や環境のメンテナンスは欠かせません。
発電使用設備は基本的に屋外に設置され続けるため、以下のようにさまざまなメンテナンスが必要になります。
- 発電効率を下げるパネル表面の汚れ(鳥のフンや雨など)の確認・清掃
- 強風や地震による設備の不具合の確認・修理
- 日光を遮断する原因(雑草や木々)の確認・除去
これらのメンテナンスの継続は個人では難しいため、業者に依頼することもあらかじめ検討しておくとよいでしょう。
5. 業者選びに関する失敗や後悔
太陽光発電投資の物件は、業者から購入することになります。しかし、太陽光発電の関連会社は全国に5600社以上あるため、最適な業者選びは簡単ではありません。
- 施工業者の選び方を間違えた
- 業者選びで詐欺にあった
こういった業者選びに関する失敗や後悔は少なくないため、あらかじめどのような例があるのか確認しておきましょう。
施工業者の選び方を間違えた
施工業者選びを間違えると、以下のようなトラブルが発生する可能性があります。
- 施工前に施工業者が倒産
- 施工後に施工ミスが発生し、売電ロスが発生
太陽光発電は一時期、非常に人気となり、新規参入の業者が多くなっていました。しかし、年々固定買取価格が下がってきたこともあり、倒産する業者も増えているのです。
また、質の低い施工を行う業者によって発電効率が下がり、売電収益が下がる可能性も考えられます。
安直な業者選びは大きな損失につながるリスクがあるため、注意しなければなりません。
業者選びで詐欺にあった
太陽光発電投資の業者のなかには、以下のような詐欺を行う悪徳業者がいる可能性もあります。
- 架空の取引を行い、契約金を騙し取る
- 取引は実際に行ったものの、計画倒産による夜逃げで契約金を奪う
太陽光発電投資は、初期費用として莫大な金額が必要となる投資手法です。初期費用を集めるために融資に頼る人も少なくありません。
詐欺にあった場合、投資が実現しないだけでなく、莫大な借金を抱えてしまうといった被害につながる恐れがあります。
詐欺業者がいることを念頭に、しっかりとした業者選びを行う必要があると言えるでしょう。
6. 節税対策不足に関する失敗や後悔
太陽光発電投資では、節税対策を行うためのさまざまな方法があります。
対策方法の理解が足りていないと、損失につながるかもしれません。
ここでは、節税対策に関するよくある失敗として以下の点について解説します。
- 経費としての計上忘れ
- 先端設備導入計画の導入忘れ
- 消費税還付の申請忘れ
それぞれ確認していきましょう。
経費としての計上忘れ
作り出した電力を販売するため、太陽光発電投資は事業として行う形になります。
発電設備を導入する際に発生した機材費やメンテナンス費は確定申告の際に経費として計上可能です。
計上することを忘れると、相対的に損失が増える形になってしまいます。面倒でもしっかりと管理するようにしましょう。
中小企業経営強化税制の導入忘れ
太陽光発電投資には、設備投資に対するさまざまな支援制度が存在します。
「中小企業経営強化税制」は、その名のとおり中小企業向けの制度ですが、青色申告の個人事業主も対象となっているのです。(注2)
この制度を利用することで、太陽光発電投資設備を導入した設備の即時償却または税額控除が可能となっています。
なお、中小企業経営強化税制は適用されるかどうかは事業者ごとに個別判断となっているため、注意しましょう。
消費税還付の申請忘れ
太陽光発電での売電収益は、消費税還付の対象となっています。そのため、支払った消費税が一部戻ってくるのです。
3年間で100万円以上節税できる可能性もあるため、申請を忘れると大きな損失になる可能性があります。
消費税還付を受けられれば、投資に使えるお金が増えるので、還付されたお金を設備投資やメンテナンス費用に回すことも可能ですよ。
7.太陽光発電投資で失敗しないためのポイント
ここまで、太陽光発電投資でありがちな失敗についてまとめてきました。
ここからは、そういった失敗を避けるために覚えておくべきポイントを大きく2つに分けて紹介していきます。
- 費用・収益の計算を適切に行う
- 最適な投資になる環境づくりを行う
太陽光発電投資は一般的な投資と異なる点に注意しなければなりません。そのため、株式投資や投資信託などに慣れている人であっても失敗を重ねてしまう可能性もあります。
トラブルを避け、後悔のない投資にするためにもしっかりと確認しておきましょう。
費用・収益の計算を適切に行う
太陽光発電投資は固定価格買取制度(FIT)があるため、長期投資でありながら得られる収益をあらかじめ計算しやすいという特徴があります。
しかし、そのシミュレーションそのものを間違えたり、必要経費を把握していなければ特徴を活かしきれません。
安定した投資を実現するためにも、以下の点に気をつけましょう。
- シミュレーションでは実質利回りを用いる
- 初期費用、ランニングコストの内容を理解する
- 収益性を下げないためにもメンテナンスはしっかりと行う
太陽光発電投資は、利益が市場に左右される株式投資とは違い、正しく運用すればある程度の利益がほぼ確実に得られる投資手法です。
だからこそ、費用・収益の計算は適切に行うことをおすすめします。
最適な投資になる環境づくりを行う
太陽光発電投資は、株式市場に左右されない投資手法です。
固定価格買取制度(FIT)によって売電収益が変化しないことから、本来得られたはずの利益を失わないための環境づくりをどれだけ丁寧に行えるかが重要と言えるでしょう。
具体的には、以下のような環境づくりが重要です。
- 固定価格買取制度(FIT)が終了する20年後までに初期投資を回収する意識を持つ
- 利用できる節税対策をきっちりと活用する
- 初期費用と管理が不要になる太陽光発電ファンドへの投資も視野に入れる
- 自然災害補償を用いて破損リスクを回避する
これらのポイントを意識すれば、これから得られる売電収益が減らないように守れるはずです。
詐欺にあわないために
太陽光発電投資は莫大な初期費用が必要な投資手法です。このことから、業者による詐欺にあってしまうと多額の借金を抱える事態になりかねません。
詐欺に合わないためには、以下の点に注意しましょう。
- 太陽光発電業者・施工業者に対して徹底的に調査する
- 太陽光発電に関する最低限の知識を得て、不自然な点に気づけるようにする
- 自分自身で発電シミュレーションを行い、業者の数値と照らし合わせる
- 即決をせず、必ず複数社で比較検討をする
また、業者側に詐欺を働くつもりがなくともこちらが費用を支払った直後に倒産してしまい、損失を受けるケースも考えられます。
そういった場合にも被害が最小限に済むよう、料金の一括支払いを避けましょう。
契約時や工事開始時などタイミングを分けて支払う出来高制を採用することで倒産による被害をゼロに近づけることができます。
まとめ:太陽光発電投資は失敗リスクもあるが魅力的
太陽光発電投資は利益が安定しており、予測を立てやすいメリットがある一方で、一般的な投資にはみられないさまざまなリスクがあるため、注意が必要です。
失敗を避けるためには、太陽光発電投資の仕組みや制度をしっかりと理解し、収益性が下がるリスクを能動的に回避していく姿勢が必要と言えます。
- 正確なシミュレーションを行う
- 正しい業者選びを行う
- 節税対策を適切に行う
- メンテナンスを欠かさない
- 良質な物件を取り逃がさないように注意する
失敗リスクのなかには自然災害や環境の問題など、完全には回避できないものもあります。しかし、上記に挙げた内容はしっかりと投資に向き合うことで回避できるものです。
ぜひ、投資を成功させて後悔しないためにも、この記事を参考に太陽光発電投資を検討しましょう。
なお、リスクを確実に抑えて太陽光発電投資を取り組みたい人には、少額から投資を開始できるファンド形式もおすすめです。
なかでもスマホから簡単に投資を行えるサービス「CHANGE」は低コストかつ手軽に投資を継続できるため、気になっている場合はぜひとも検討してみてはいかがでしょうか。
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評判はどう?ワットストア(旧:CHANGE/チェンジ)で太陽光発電所に投資してわかったメリットとデメリットを口コミ!
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出典:
注1 令和3年度以降の調達価格等に関する 意見 令和3年1月27日(水) |調達価格等算定委員会
注2 中小企業税制パンフレット|中小企業庁