米国株投資を行うなら、moomoo証券とSBI証券のどちらが適しているか迷っていますね。
SBI証券は有名ですが、moomoo証券に関しては米国株がいいとの噂は聞くけど、本当に活用メリットがあるのかと疑問点もあると思います。
結論を申し上げますと、下記のような目的で活用するのがおすすめです。
この記事ではなぜ上記のように言えるかを解説していきます。
目次
moomoo証券とSBI証券の米国株スペック比較表
下記はmoomoo証券とSBI証券の米国株投資におけるスペックを比較した表です。
スペックだけを比較するとmoomoo証券の方が総合的に優れていることがわかります。
moomoo証券 | SBI証券 | ||
---|---|---|---|
NISA対応 | - | ◯ | |
取引時間 (約定できる時間) | 最大24時間 | 最大6時間半 | |
手数料 | 一律2.18ドル(税込) ※200株まで | 購入金額×0.495%(税込) | |
為替取引手数料 | 無料 | 円→ドル:25銭 ドル→円:25銭 | |
取扱銘柄数 | 7,000銘柄以上(海外ETFを含む) ※2023年10月20日現在 | 5,400銘柄以上(海外ETFを含む) ※2023年8月4日現在 | |
24時間取引可能銘柄 | 300銘柄以上 | - | |
株価更新頻度 | リアルタイム | ||
デモ取引 | ◯ | - | |
デスクトップアプリ | ◯ | - | |
情報ボリューム | ◎ | △ | |
注文方法 | 成行・指値 | ◯ | ◯ |
逆指値 | ◯ | ◯ | |
トレールストップ | ◯ | - | |
トリガー | ◯ | - | |
決済注文方法 | 利確 | ◯ | - |
損切 | ◯ | - | |
OCO | ◯ | - |
(1)NISA対応で比較→SBI証券がおすすめ
moomoo証券 | SBI証券 | ||
---|---|---|---|
NISA対応 | - | ◯ |
moomoo証券はNISAに対応していないため、NISA口座で米国株の取引を行いたい場合はSBI証券がおすすめです。
SBI証券は新NISA口座なら取引手数料無料
SBI証券は2024年から始まる新NISA口座において、米国株式および海外ETFの売買手数料を無料にすることを発表済です。
SBI証券のNISA口座取引なら購入金額に対して0.495%(税込)発生する手数料が無料となるため、お得に米国株式および海外ETFを購入できます。
ただし、売買手数料は無料でもSBI証券の場合、為替手数料が別途発生する点にご注意ください。
(2)NISA対応以外の基本スペックで比較→moomoo証券がおすすめ
moomoo証券 | SBI証券 | ||
---|---|---|---|
取引時間 (約定できる時間) | 最大24時間 | 最大6.5時間 | |
手数料 | 一律2.18ドル(税込) ※200株まで | 購入金額×0.495%(税込) | |
為替取引手数料 | 無料 | 円→ドル:25銭 ドル→円:25銭 | |
取扱銘柄数 | 7,000銘柄以上(海外ETFを含む) ※2023年10月20日現在 | 5,400銘柄以上(海外ETFを含む) ※2023年8月4日現在 | |
24時間取引可能銘柄 | 300銘柄以上 | - |
多く面でmoomoo証券が優れています。
そのため、NISA口座以外で米国株を取引するならmoomoo証券と言えます。
その理由を順番に解説していきます。
2-1. 取引時間と銘柄比較について
moomoo証券 | SBI証券 | ||
---|---|---|---|
取引時間 (約定できる時間) | 最大24時間 | 最大6.5時間 | |
取扱銘柄数 | 7,000銘柄以上(海外ETFを含む) ※2023年10月20日現在 | 5,400銘柄以上(海外ETFを含む) ※2023年8月4日現在 | |
24時間取引可能銘柄 | 300銘柄以上 | - |
moomoo証券は業界初の24時間取引に対応しています。
全ての銘柄が24時間約定できるわけではありませんが、主要な銘柄の多くが24時間取引ができます。

また、moomoo証券は通常の取扱銘柄数も7,000銘柄以上とSBI証券より多くなっています。
取引時間及び銘柄数という点では、moomoo証券です。
2-2. 手数料比較について
moomoo証券 | SBI証券 | ||
---|---|---|---|
手数料 | 一律2.18ドル(税込) ※200株まで | 購入金額×0.495%(税込) | |
為替取引手数料 | 無料 | 円→ドル:25銭 ドル→円:25銭 |
手数料の側面で言うと、
- 少額取引→SBI証券
- 約5万円以上の取引→moomoo証券
がおすすめです。
SBI証券は約定金額に対して手数料かかります。一方で、moomoo証券は取引ごとに一括で手数料が発生するため、少額取引の場合はSBI証券を大きな手数料が発生する傾向にあります。
為替手数料が別途発生するので単純比較は難しいですが、一般的には約5万円以上の取引を行うならmoomoo証券の方が有利になると考えるとイメージしやすいでしょう。
<5万円取引の場合>
- SBI証券:5万円×0.495%(税込)=247円
合計手数料:247円+為替手数料(100円程度) - moomoo証券:2.18ドル(税込)
合計手数料:約300円

(3)デイ/プロトレーダー向け要素で比較→moomoo証券がおすすめ
moomoo証券 | SBI証券 | ||
---|---|---|---|
株価更新頻度 | リアルタイム | ||
デモ取引 | ◯ | - | |
デスクトップアプリ | ◯ | - | |
情報ボリューム | ◎ | △ | |
注文方法 | 成行・指値 | ◯ | ◯ |
逆指値 | ◯ | ◯ | |
トレールストップ | ◯ | - | |
トリガー | ◯ | - | |
決済注文方法 | 利確 | ◯ | - |
損切 | ◯ | - | |
OCO | ◯ | - |
米国株を短期投資やプロトレード向けなら、moomoo証券がおすすめです。
3-1. デイ/プロトレーダー向け!必須スペックで比較
moomoo証券 | SBI証券 | ||
---|---|---|---|
株価更新頻度 | リアルタイム | ||
デモ取引 | ◯ | - | |
デスクトップアプリ | ◯ | - |
共にリアルタイム株価に対応しているため、細かい株価の変動を見逃すことはありません。
特筆すべきはmoomoo証券には、デモ取引の機能とデスクトップアプリがあります。
デモ取引では、仮想資金で株式、オプション、先物をリスクなしで取引できるだけでなく、デスクトップアプリも活用することで、効率的な投資環境を整えることが可能です。
ちなみにSBI証券にはHYPER SBI 2というトレーディングツールがありますが、こちらは日本株や先物のみの対応です。スマホ用のSBI証券の米国株アプリしかツールはなく、どっしりとトレードしたい方向けではありません。
3−2. 情報のボリューム比較について
moomoo証券の場合は米国株アプリ「moomoo」で、SBI証券の場合は「SBI証券 米国株アプリ」にて、様々な情報を閲覧することができます。
トレードは情報が命ですので、できるだけ多くの情報が得れるほうが良いです。
moomoo証券はSBI証券のアプリと比較して、莫大な量の情報を得ることが可能です。
moomoo証券 | SBI証券 | ||
---|---|---|---|
リアルタイム株価 | ◯ | ◯ | |
空売り情報 | ◯ | - | |
金融ニュース | ◯ | ◯ | |
板情報(気配値含む) | ◯ | ◯ | |
銘柄ランキング | ◯ | ◯ | |
銘柄検索(スクリーニング) | ◯ | ◯ | |
ヒートマップ | ◯ | - | |
銘柄の分析情報 | ◯ | - | |
大口投資家の売買状況 | ◯ | - | |
オプション動向 | ◯ | - |
moomooアプリにはトレードの役に立つ情報が沢山ありますが、その中でも特筆すべきは下記です。
- スクリーニング機能
- 銘柄の分析情報
スクリーニング機能
スクリーニング機能はSBI証券のアプリにもありますが、moomoo証券の方が個人的に使いやすいです。
例えば、割安で財務健全が高い銘柄を知りたいなどの検索したい銘柄がある場合に、moomooの高機能なスクリーナー機能(銘柄検索)が便利です。
下記条件で検索し実際に31銘柄ヒットしました。
- 米国株
- 自己資本比率(ROA)10%以上
- 株価収益率(PER)が15倍以下
- 株価純資産倍率(PBR)が1倍以下
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銘柄の分析情報
moomoo証券は銘柄を購入する際に参考となる指標がかなり多く揃っています。
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例えば、テクニカル指標を活用した分析が可能です。
テクニカル指標は株価や取引量などのデータを解析し、銘柄のトレンドや転換点を見つけるための分析手法です。
moomooでは様々なテクニカル指標のグラフやシグナルを閲覧することができ、市場の変化に即座に対応することができます。
3−3. 注文方法・決済注文方法の比較
moomoo証券 | SBI証券 | ||
---|---|---|---|
注文方法 | 成行・指値 | ◯ | ◯ |
逆指値 | ◯ | ◯ | |
トレールストップ | ◯ | - | |
トリガー | ◯ | - | |
決済注文方法 | 利確 | ◯ | - |
損切 | ◯ | - | |
OCO | ◯ | - |
moomoo証券の強みが最も発揮されるのはこの注文方法及び決済注文方法です。
注文方法についての比較
SBI証券では基本的に、注文方法は成行・指値、逆指値しかありません。
しかしトレーダーの世界では相手に板情報を見せるのは不利といわざるを得ません。例えばmoomooのトリガーと呼ばれる注文方法を活用すれば、希望する価格まで板に自分の注文を載せることなく隠すことができます。
また、トレールストップでは、株価の上昇幅、または下落幅に合わせて、逆指値注文のトリガーとなる価格をリアルタイムで自動修正しながらアルゴ的に取引ができます。
このような注文方法があるのはmoomooだけです。
決済注文方法についての比較
また、決済注文についても、SBI証券は通常の買い・売りしかできませんが、moomoo証券ではこれとは別に、
- 利確
- 損切
- OCO
を選択することができます。
OCO注文は、2種類の注文を一度に出し、どちらかの注文が約定した場合はもう一方が自動的にキャンセルされる注文方法です。
このように豊富な決済注文を選択することができるため、トレードの幅が広がります。
moomoo証券の詳しい使い方については「moomoo証券アプリの使い方!デモ取引のやり方も利用者が解説!」の記事でもまとめていますのでぜひ参考にしてください。
moomoo証券とSBI証券比較まとめ!併用活用も
まとめるを下記のようになります。
NISAで取引したい場合はSBI証券がおすすめですが、それ以外の用途の場合は基本的にmoomoo証券の方がおすすめです。
ただし、5万円を下回る少額取引の場合moomoo証券の方が手数料的に不利になる可能性もあります。
ちなみに既にSBI証券を活用していて、今から取引ツールを変える必要がないと考えている方にもmoomoo証券はおすすめです。
銘柄数が7,000銘柄と圧倒的であるばかりでなく、moomooが提供する情報はトレードに役に立つものばかりですし、使い勝手抜群なスクリーナー機能を活用することで掘り出し物銘柄を見つけることもできます。
どちらが良いという観点ではなく、良いところを合わせて勝つというのが、大事な考え方だと思いますので、当記事を参考にあなたに適した活用方法を考えてみてください。