不動産クラウドファンディングを活用すれば、少額から、国内の不動産案件に投資して、決まった期間で固定利回りを獲得することができます。
ですが、実際は安心して投資するために、どこの事業者を利用した方がいいのか迷うと思います。
この記事では、実際の不動産クラウドファンディングへの投資経験や独自の取材などを通して不動産クラウドファンディングへの理解に努めている私が解説します。
1. 選ぶ際の重要なポイント!まずは期待利回りを決める!
数々の投資を実際に行っている筆者が、不動産クラウドファンディング事業者を選ぶ上で重要なポイントは期待利回りを考えることです。
なぜこれが重要かというと、リスクとリターンは表裏一体だからです。
例えば、できるだけ高い利回りで早くお金を作りたいと考える方も多いと思いますが、10%の想定利回りの案件に投資するということは、それだけ損失する可能性も考慮しないといけません。
基本的には利回りが低いほどリスクも下がるため、投資元本には傷がつきにくくなります。
期待利回りに合わない不動産クラウドファンディング事業者を選んでしまうと、利回りに釣られて投資してしまい、結果として失敗する恐れがあると考えているからです。
そこでこの記事では、期待リターンを下記3つに分けおすすめの不動産クラウドファンディング事業者を紹介していきます。
- リスク大:6%以上のハイリターンを狙える不動産クラウドファンディング事業者
- リスク中:4〜6%のミドルリターンを狙える不動産クラウドファンディング事業者
- リスク小:1〜4%のローリターンで安定的に資産運用できる不動産クラウドファンディング事業者
<補足>期待リターンはどのように考えたらいい?
期待利回りと考えるポイントとして72の法則があります。
「72÷(年率の期待利回り)=元本が2倍になる年数」となります。
2. 管理人が投資している不動産クラウドファンディング事業者ランキング
まず最初に管理人が実際に投資している不動産クラウドファンディン事業者からおすすめをご紹介します。
結論:CREAL(クリアル)
私が不動産クラウドファンディングに期待しているリターンは4〜6%の範囲内です。
そして、私は事業者リスクを極端に嫌う投資家です。
事業者リスクとは、事業者が抱える倒産などのリスクです。例えば、不動産クラウドファンディングの事業者が倒産してしまうと最悪投資している全ての案件で元本毀損が発生してしまう可能性があります。
そこで重要なのは、投資している事業者の財務が健全であるかどうかです。各企業は財務を公開していますが、公開されている財務は上場企業でなければ基本あてにはなりません。
なぜなら、上場企業は公開する財務に対する監査が義務とされており、信憑性が高くなっています。未上場企業でも財務が公開されていることもありますが、監査は義務でないため、信憑性に欠けます。
つまり、上場企業でありかつ財務が健全、そしてリターンが4〜6%の範囲内の事業者を選ぶとなると「CREAL」となりました。
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3. 6%以上のハイリターンを狙える不動産クラウドファンディング事業者ランキング
ハイリターンランキング
- 1位:ヤマワケエステート
- 2位:COZUCHI
- 3位:テクラウド
順番に紹介していきます。
1位:ヤマワケエステート
ヤマワケエステートは2023年末に開始した不動産クラウドファンディングサービス。高い利回りが最大の特徴です。
ヤマワケエステートの特徴
- 案件の平均利回りが10%以上と高い
- 比較的短期運用の商品が多い
- 1万円から投資ができる
高い利回りの案件の場合、リスクも高くなるので元本償還までの期間が心配になりがちですが、ヤマワケエステートでは数ヶ月程度の案件が多いので、この点に安心感を感じる方には適しています。
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2位:COZUCHI
COZUCHI(コヅチ)は、クラウドファンディングで集めたお金を不動産に投資し、そこで得られた利益を投資家に分配する「不動産投資型クラウドファンディング」サービスの一つ。
COZUCHIの特徴
- 不動産クラウドファンディングとして、累計調達金額No.1の実績がある
- 利回り10%以上を期待できる
- 現在、元本割れなし
下記はCOZUCHIの現在のファンドの運用状況です。
ファンド運用状況 | |
---|---|
調達金額(累計) | 488億円 |
運用終了ファンド数 | 60件 |
想定利回り →実績利回り | 8.1% →19.1% |
正常償還率 | 100% |
※上記は2023年6月30日時点での数字、四半期ごとに更新されるレポートから引用。
この理由として、COZUCHIには配当利回りに上限がありません。想定より利益が高くなった分だけ、出資者に配当可能な利益を分配することで倍以上の高いリターンを実現しています。
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3位:テクラウド
テクラウドは、モンゴルといった高い利回りが期待できる新興国の不動産に少額から投資できるのが最大の特徴です。
TECROWDの特徴
- 比較的少額から国内&海外不動産(新興国中心)に投資できる
- 想定年利が平均8%以上と高いリターンを期待できる
数あるサービスの中でも、TECROWDは新興国不動産に特化しています。
※国内不動産にも投資することができますが、新興国不動産を扱っているが大きな特徴。
新興国は経済成長が著しく、それに伴って不動産の需要も大きくなっていることから、日本の不動産に投資することより比較的高いリターンを期待できます。
新興国は主に中央アジア、具体的にはモンゴルやカザフスタン、ウクライナなどが該当します。
ファンド運用状況 | |
---|---|
運用総額(累計) | 19,310,600,000円 |
償還返済資金 | 4,912,340,000円 |
元本毀損・配当遅延 | 0件 |
平均予定利回り | 年率9.7% |
TECROWDは、運用総額は190億円以上です。そのうち50億円近くが既に元本償還されています。
さらに、平均利回り9.7%と業界内でもトップレベルに高いのが特徴です。
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4. 4〜6%のミドルリターンを狙える不動産クラウドファンディング事業者ランキング
ミドルリターンランキング
- 1位:CREAL(クリアル)
- 2位:プレファン
- 3位:大家どっとこむ
順番に紹介していきます。
1位:CREAL(クリアル)
CREALは、株式会社クリアルが運営する不動産クラウドファンディング業者です。
CREALの特徴
- 運営会社が上場企業なので信頼感がある
- ファンドごとの期待リターンは4.0〜5.5%程度
- ファンドの提供情報が豊富なので投資判断がしやすい
- 現在までに、元本割れ一切なし
CREALは、少額1万円から厳選した資産価値の高い不動産に投資することができます。
また、CREALはすべてのファンドに5〜20%程度の劣後出資をしています。元本割れが起きた場合は、CREALの出資部分から先に損失が出る仕組みとなっています。そのため、出資者は一定のリスクを抑えながら不動産投資が可能です。
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2位:プレファン
プレファンは、株式会社プレサンスリアルタが運営しており、東証スタンダードに上場している株式会社プレサンスコーポレーションの子会社です。
CREALの特徴
- 運営会社が上場企業関連なので信頼感がある
- ファンドごとの期待リターンは4.0〜5.0%程度
- 運用期間が短い案件が多い
- 現在までに、元本割れ一切なし
プレファンは、4%以上のミドルリターンを期待できますが、案件の募集数があまり多くありませんので注意が必要です。
また、運用期間が短い案件が多く、元本を早く取り戻したいという方には適しています。
3位:大家どっとこむ
大家どっとこむの特徴
- 運営会社が上場企業の子会社なので信頼感がある
- ファンドごとの期待リターンは3.0〜7.0%程度
- 配当の遅延及び元本割れ一切なし(2024年1月現在)
大家どっとこむとは株式会社グローベルスが運営しています。
親会社である株式会社Jトラストは東証スタンダードに上場しているため信頼感があります。
ミドルリスク・ミドルリターンの案件が豊富なのが特徴です。
大家どっとこむの評判は?投資して大丈夫?デメリットを取材もして検証!
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5. 1〜4%のローリターンで安定的に資産運用できる不動産クラウドファンディング事業者ランキング
ローリターンランキング
- 1位:B-Den(ビデン)
- 2位:Rimple
- 3位:ジョイントアルファ
順番に解説していきます。
1位:B-Den(ビデン)
B-Den(B-Lot Crowd Funding/ビデン)は、株式会社ビーロットが運営する不動産投資型クラウドファンディングと呼ばれる資産運用サービスの1つ。
少額から、国内の不動産案件に投資して、決まった期間で固定利回りを獲得することができます。
B-Denの特徴
- 運営会社は不動産再生事業で豊富な実績がある
- 上場企業であるため、倒産リスクが低い
- 2.0〜4.0%の利回りを期待することができる
- 出資金額は1口10万円から
- 現在、投資家の元本毀損なし
株式会社ビーロットは東証スタンダード上場企業であり、2020年、2021年、2022年と黒字を継続しており、2023年は過去3年の中でも最高益を上げる見込みとなっています。
よって2.3年などの数年程度の間に倒産する可能性は低めと推測できます。
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2位:Rimple
Rimpleの特徴
- 上場企業であるため、倒産リスクが低い
- 2.0〜6.0%の利回りを期待することができる
- 出資金額は1口1万円から
- 現在、投資家の元本毀損なし
Rimpleは、プロパティエージェント株式会社が運営します。
1万円から投資できるという手軽さと、東証プライム上場企業が運営という安定性が評判です。
一般的な不動産クラウドファンディング業者の場合、優先劣後出資の割合は1〜2割程度であることが多いです。
しかし、Rimpleでは多くの案件で運営側の出資額が3割となっています。
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3位:ジョイントアルファ
Jointo αの特徴
- 上場企業であるため、倒産リスクが低い
- 2.0〜6.0%の利回りを期待することができる
- 出資金額は1口10万円から
- 現在、投資家の元本毀損なし
Jointo α(ジョイントアルファ)は、東証スタンダート上場企業である、あなぶき興産株式会社が運営する不動産クラウドファンディングです。
優先劣後出資の割合も3割程度と、一般的な不動産クラウドファンディングより高くなっている為、元本の保全性が高いです。
一方で、10万円程度からしか投資ができないので少々ハードルが高いと感じるかもしれません。
6. 不動産クラウドファンディングの元本割れリスクについて
ここでは、実際不動産クラウドファンディングに投資するにあたり、知っておくべきリスクをご紹介します。
リスク一覧
- 不動産市場のリスク
- 運用会社が賃料の回収や売却ができないリスク
- 事業者リスク
リスク①:不動産市場のリスク
不動産市場は常に変化しているので、運用開始時は優良な物件だったとしても、運用終了時は価値が一気に下がる可能性もあります。
家賃収入が安定的に得られたとしても、不動産そのものの価値が下がってしまうと、大きな損失が生まれる可能性があります。
リスク②:運用会社が賃料の回収や売却ができないリスク
不動産運用の1番の魅力は、家賃収入による安定的な利益です。
ただし、入居率が低かったり、入居者が賃料を払ってくれない場合、利益をうまく得られない可能性もあります。
また、順調に不動産を売却できればいいですが、不動産市場の状況によっては元本以上の値段で売却できない可能性があります。
リスク③:事業者リスク
運営会社が破綻してしまうと、投資したお金が返ってこない可能性があります。
7. 失敗しないために!リスク管理のポイントを解説
これから不動産クラウドファンディングへの投資を検討されている方向けに"押さえておくべきリスク管理のポイント"をご紹介します。
リスク管理のポイント一覧
- ファンドの情報をしっかり事前に確認する
- 優先劣後の劣後割合が高いファンドを選ぶ
- 1案件にまとめて投資は避け、資金を複数の案件に分散させる
- 利回りが過度に高い案件は避ける
- ファンドの運用期間は短期の方が良い
- 他の事業者も利用して、倒産リスクを分散させる
- 余裕資金で投資をする
ポイント1:ファンドの情報をしっかり事前に確認する
不動産クラウドファンディングでは、リターンだけに目がいきやすいですが、盲目的に投資することは避けましょう。
しっかりと案件をチェックして、投資しても大丈夫かを見極めることは重要です。
ポイント2:優先劣後が高いファンドを選ぶ
不動産は魅力的な資産運用の一つですが、当然リスクも潜んでいます。
特に注意したいのが、不動産の価値が購入価格から大きく下落する価格変動のリスクです。
不動産を売った時に、購入価格以下となった場合に元本が毀損します。
しかし、一般的な不動産クラウドファンディング事業者は「優先劣後構造」というものを採用して、そのリスクを抑えてくれています。
優先劣後構造とは、出資者に優先順位を付けることで、不動産の価格変動リスクを請け負う人を分ける仕組みです。
例えば、劣後出資割合が10%の場合、10%までの元本割れをCOZUCHI側が負担するので、その範囲内の損失なら投資家の元本には傷がつきません。
優先劣後の出資割合は劣後出資割合が高いほど安全性が高まりますので、高いほど良いでしょう。
ポイント3:1案件にまとめて投資は避け、資金を複数の案件に分散させる
不動産クラウドファンディングは、複数のファンドに分散投資を行うことができます。
分散投資を行うことで、単一の案件による大きな損失を被るリスクを軽減できます。
例えば、それぞれ運用期間が12ヶ月で利回りが5%の「Aファンド」「Bファンド」「Cファンド」にそれぞれ100万円ずつ分散投資を行い、一年経った結果が下記のようだったとしましょう。
「Bファンド」:成功→5万円の利益(100万円×5%)
「Cファンド」:元本割れ(投資額の95%返済)→5万円の損失(100万円−100万円×95%)
この場合「Aファンド」と「Bファンド」では利益が出ましたが、Cファンドは損失となりました。しかし、「Aファンド」と「Bファンド」で利益が出ていたので、合計ではプラスの利益となりました。
不動産クラウドファンディングで投資を行う際は、複数のファンドに分散投資を心がけてください。
ポイント4:利回りが過度に高い案件は避ける
不動産案件では一般的に利回りが5%を超えてくるとハイリスク・ハイリターンといえます。
期待利回りを高くすれば、それだけ元本毀損の可能性も高まります。
ポイント5:ファンドの運用期間は短期の方が良い
不動産クラウドファンディングのファンドには、運用期間が数ヶ月の短期のものから2年以上の長期のものまであります。
不動産プロジェクトを行う場合、開発から売却を考えると一般的には2,3年くらいはかかるため、ある程度長期の方が妥当性はあります。
しかし、会社の信頼感を考慮するとできるだけ短期の案件の方が元本償還までの期間が早いため安心できると思います。
ポイント6:他の事業者も利用して、倒産リスクを分散させる
不動産投資型クラウドファンディングで一番怖いのは事業者の倒産リスクです。
この記事を参考に活用するクラウドファンディング事業者を分散させておきましょう。
・上場企業が運営!おすすめの不動産クラウドファンディング事業者「CREAL」
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ポイント7:余裕資金で投資しましょう!
一回投資を行ったら、基本的に途中で解約ができません。
そのため、生活とは関係のない余裕資金で投資を行うようにしましょう。
急にお金が必要になっても引き出せない可能性があります。
不動産クラウドファンディングおすすめ比較ランキングまとめ
おすすめの不動産クラウドファンディング業界を紹介しました。
不動産クラウドファンディング業界を選ぶ上で重要な点は、期待リターンを決めることです。その上でおすすめの事業者をご紹介してきました。
もちろん、このライナップは今後も随時変更するつもりです。
今後とも企業訪問および、独自リサーチ、金融庁や論文などからの情報収集を徹底し、良い不動産クラウドファンディング業界を探して参ります。
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