ウェルスウイングやウェルスナビは、運用自体を自動で行ってくれるサービス「ロボアドバイザー」。
ほったらかしで資産運用ができるという特徴から、投資初心者から経験者、投資に時間を割けない多忙な人に人気となっています。
「ロボアドバイザー実績比較」の記事でも解説している通り、数ロボアドバイザーの中でもウェルスウイングやウェルスナビは実績が良好な傾向があり、どっちの方が優秀なのかと迷う方もいらっしゃると思います。
基本的には下記のように選ぶのがおすすめです。
- 日本株式への集中投資で積極的にリターンを期待したい
→ウェルスウイング - 複数の資産への分散投資で堅実に資産運用を行いたい
→ウェルスナビ
この記事では、両方に投資している私が、
- 両サービスの特徴と比較
- どちらのサービスがあなたに適しているのか
- それでも迷った際のオススメの投資方法
を解説していきますので、ぜひ参考にしてください。
1. ウェルスウイング・ウェルスナビとは【基本情報】
まずは両者のサービス概要を簡単に見ていきましょう!
ウェルスウイング(Wealth Wing)
Wealth Wing(ウェルスウイング)は日本株の個別銘柄への投資に特化したほったらかし投資サービス。
高度な分析を要するアクティブな運用手法「マルチファクター投資」が採用されており、20種類以上の日本株式に分散投資を行うことで、効率的な運用が期待できます。
ウェルスウイングの特徴
- 株式投資に関する知識不要の完全おまかせ運用
- 低リスクかつ高リターンが期待できる高度な運用手法(マルチファクター投資)を行う
- 2年間(2021〜2022年)の平均運用実績は28.23%(年利14%以上)
- 利用者の97.8%がプラスの運用実績(2023年6月末時点)
ウェルスウイングのサービス概要
サービス名 | Wealth Wing |
---|---|
運営会社 | 株式会社スマートプラス |
投資対象 | 日本株(東証一部) |
最低投資金額 | 15万円 |
積立金額 | 1万円以上 1円単位 |
手数料 | 入金手数料:無料(※) 情報手数料:330円/月 運用手数料:0.99% 売却手数料:1.0% 出金手数料:無料 |
一般・つみたてNISA | × |
その他の特徴 | ・ANAマイルが貯まる ・下落リスク軽減機能 |
※提携金融機関でのオンライン入金の場合
WealthNavi(ウェルスナビ)とは
ウェルスナビは2016年7月にウェルスナビ株式会社が提供を始めたロボアドバイザーサービス。
さまざまな企業がロボアドバイザーを提供するなか、ウェルスナビは2022年現在、預かり資産7,500億円以上(※1)・運用者数35万人以上(※2)と人気No.1のロボアドバイザー(※3)となっています。
ウェルスナビの特徴
- 投資に関する知識不要、かつ長期的な資産運用で、安定的に資産形成ができる
- 5年以上の利用者の99%がプラスの運用実績(2023年9月末時点)
- 5年以上の利用者の89%以上の方が20%以上の運用実績(2023年9月末時点)
※1 2022年9月13日時点
※2 2022年9月30日時点の運用者数
※3 一般社団法人日本投資顧問業協会「契約資産状況(最新版)(2023年9月末現在)『ラップ業務』『投資一任業』」を基にネット専業業者を比較 ウエルスアドバイザー社調べ(2023年12月時点)
また、NISA口座で運用できるお任せ型のロボアドバイザーでもあります。
<ウェルスナビの概要>
運営会社 | ウェルスナビ株式会社 |
---|---|
運用可能金額 | 最低1万円〜 |
運用手数料 | 預かり資産の1.1%(年率,税込)+ETF経費 ※現金部分を除く ※3000万円を超える部分は0.55%(税込) |
手数料割引 | 最大で0.99%(年率,税込)まで割引 ※50万円~200万円未満:6か月毎に-0.01% ※200万円以上 :6か月毎に-0.02% |
自動積立金額 | 最低1万円〜 |
確定申告 | 不要(源泉徴収ありの特定口座の場合) |
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※詳細のキャンペーン条件は、ウェルスナビ公式サイトで必ずご確認ください。
2. 【2024年最新】ウェルスウイングとウェルスナビの運用実績を比較
実際に自分のお金で資産運用するとなると、確実に運用実績を出してくれるロボアドバイザーを選びたいと思います。
結論から言えば、直近6ヶ月〜1年間程度の比較ではウェルスウイングの方が運用実績は優秀です。
ロボアドバイザー | 運用開始時期 | 過去6ヶ月 | 過去1年 | 過去3年 | 過去5年 | 運用開始来 |
ウェルスナビ ※2023年6月末時点 | 2016年1月〜 | +16.47%〜32.66% | +9.59〜29.60% | +40.38%〜84.85% | +50.30%〜88.92% | +56.79%〜115.68% |
Wealth Wing ※2023年6月末時点 | 2020年10月〜 | +20.24%〜28.38% | +約30% | - | - | +約51.10%〜74.74% |
なぜ、現状ウェルスウイングの方が実績が良好なのか?
理由は投資対象にあります。
下記はウェルスウイングとウェルスナビがそれぞれ投資対象としている資産割合です。
ウェルスウイング | ウェルスナビ ※リスク許容度5 | |
---|---|---|
米国株 | 0% | 39.0% |
日欧株 | 100% ※日本株のみ | 33.9% |
新興株 | 0% | 12.1% |
債券 | 0% | 5.0% |
金 | 0% | 5.0% |
不動産 | 0% | 5.0% |
- ウェルスウイングは日本株のみに"集中投資"
をしている一方、
- ウェルスナビは米国株や債券などの資産に"分散投資"
を行っています。
2023年は日本株全体が好調な局面なので、ウェルスウイングの実績も良好となっています。
逆を言えば、日本株が弱い局面になると、他の資産にも投資しているウェルスナビの方が実績良好になる可能性もあるでしょう。
期待できるリターンという点だと、日本株式のみに投資しているウェルスウイングの方が、選択と集中という側面から高くなると思いますが、他の資産と分散ができていないので、価格変動(リスク)も同様に高くなります。
加えて、弊サイトでは実際にウェルスウイングとウェルスナビ双方で資産運用を行っているので、その投資実績を公開します。
投資を開始した時期が違うので、単純な実績比較としては参考になりにくいですが、実際の値動きの推移を閲覧できるため”投資後のイメージ”として参考にしてください。
※あくまで過去の運用実績なので、将来の運用を保証する訳ではありません。
サイト管理人がウェルスウイングに1年"積立投資"した運用実績(2024年4月2日更新)
私は2022年12月20日に15万円からウェルスウイングで投資を始めました。
毎月1万円をコツコツ積立投資しています。
現在の投資元本(30万円)に対する運用実績は、+20.3%(6万円以上の利益)です。
<私の実績推移の様子>
<私の過去の運用実績一覧表>
2024年度 | 2023年度 | 2022年度 | |
1月末 | 19.5% | 3.9% | |
2月末 | 21.0% | 9.7% | |
3月末 | 20.4% | 4.6% | |
4月末 | 運用中 | 5.7% | |
5月末 | 5.8% | ||
6月末 | 12.7% | ||
7月末 | 14.8% | ||
8月末 | 17.8% | ||
9月末 | 9.3% | ||
10月末 | 8.6% | ||
11月末 | 12.7% | ||
12月末 | 11.3% | -0.8% |
上記の私の運用実績をまとめると
- 運用開始から1ヶ月目のみマイナス
- 運用開始から2ヶ月目以降は一切元本割れすることなく、
- 結果として、年率平均利回り約15%以上
投資を開始するタイミングがかなり良かったので好成績となっていますが、今後相場の調整はあると思います。
例えば、2023年8月末〜2023年9月末の運用成績は-8%となっており、ある程度の値動きがあります。
ですが、現在私の期待通りの運用成果が出ているので満足しています。
※私は年利6%以上を期待してウェルスウイングに投資しています。
サイト管理人がウェルスナビを6年"積立投資"した運用実績(2024年4月2日更新)
私は2017年11月に10万円からウェルスナビで投資を始めました。
毎月1万円(最初のうちは毎月2万円)をコツコツ積立投資しています。
現在の投資元本(107万円)に対する運用実績は、+71.63%(76万円以上の利益)です。
<私の実績推移の様子>
<私の過去の運用実績一覧表>
2024年度 | 2023年度 | 2022年度 | 2021年度 | 2020年度 | 2019年度 | 2018年度 | 2017年度 | |
1月末 | 56.74% | 34.57% | 34.56% | 18.04% | 8.50% | -2.96% | 3.13% | |
2月末 | 65.12% | 35.70% | 32.21% | 21.70% | 0.17% | 1.07% | -0.06% | |
3月末 | 71.41% | 34.76% | 38.81% | 28.40% | -12.16% | 1.10% | -3.96% | |
4月末 | 運用中 | 39.41% | 41.54% | 31.24% | -4.62% | 4.21% | 0.01% | |
5月末 | 40.13% | 35.74% | 34.19% | -0.64% | -3.14% | 0.01% | ||
6月末 | 49.18% | 33.65% | 34.85% | 2.21% | 1.55% | -0.01% | ||
7月末 | 52.98% | 36.46% | 33.62% | 5.18% | 1.76% | 2.78% | ||
8月末 | 51.32% | 35.83% | 35.83% | 9.93% | -1.11% | 2.78% | ||
9月末 | 47.80% | 28.48% | 31.77% | 6.08% | 1.18% | 3.21% | ||
10月末 | 45.45% | 37.11% | 39.69% | 3.30% | 5.11% | -4.60% | ||
11月末 | 52.66% | 39.68% | 36.31% | 13.10% | 6.71% | -1.62% | 1.29% | |
12月末 | 52.61% | 26.93% | 40.44% | 16.89% | 8.26% | -9.60% | 2.91% |
上記の私の運用実績をまとめると
- 運用開始から3年(36ヶ月)のうち、月末実績がマイナスだった月は12回あったが、
- 運用開始から4年目以降は一切元本割れすることなく、
- 結果として、年率平均利回り約10%
ウェルスナビで6年以上積立投資をして、コロナショック等で一時的な損失はありましたが、愚直に投資を続けることで、結果として大損や失敗することなく高い運用成績を上げることができています。
3. ウェルスナビとウェルスウイングの違いを徹底比較
ここまで、ウェルスナビとウェルスウイング両サービスの特徴がわかる比較表を作成しました。
WealthNavi(ウェルスナビ) | ウェルスウイング | |
サービス提供会社 | ウェルスナビ株式会社 | 株式会社スマートプラス |
運用者数 | 36万人以上 ※2023年3月31時点 | 不明 |
預かり資産残高 | 7,500億円 ※2022年9月13日時点 | 不明 |
運用手法 | インデックス運用 | アクティブ運用 |
投資対象商品 | 海外ETF(8銘柄) | 日本株式 |
最低投資金額 | 1万円 | 15万円 |
基本手数料(税込) | 1.1%(年率) | 情報手数料:330円/月 運用手数料:0.99% 売却手数料:1.0% |
金融商品の手数料 | 0.08〜0.13%程度 ※海外ETFで運用 | なし |
手数料割引 | 長期割(最大10%OFF) | なし |
自動積立機能 | あり:支払い回数カスタム可 | あり:支払い回数は月1回のみ |
運用パターン | 5通り | 8通り |
入金手数料 | 無料(リアルタイム入金の場合) | 無料(クイック入金の場合) |
税金の最適化機能 | あり:DeTAX | なし |
確定申告 | 不要 ※源泉徴収ありの特定口座の場合 | |
ポートフォリオのリバランス頻度 | 原則として半年に1回 | 1ヵ月ごと |
下落抑制機能 | × | × |
NISA対応 | ◯ | × |
ここからは、ウェルスウイングとウェルスナビに大きな違いがある下記項目に注目して比較します。
- 運用手法
- 初期投資金額
- 手数料(手数料割引込)
この中でも特に重要な違いは運用手法にあります。
1. 運用手法
ウェルスウイングとウェルスナビの運用手法は大きく違います。そもそも投資対象が全く違います。
下記はウェルスウイングとウェルスナビをそれぞれ投資対象としている資産割合です。
ウェルスウイング | ウェルスナビ ※リスク許容度5 | |
---|---|---|
米国株 | 0% | 39.0% |
日欧株 | 100% ※日本株のみ | 33.9% |
新興株 | 0% | 12.1% |
債券 | 0% | 5.0% |
金 | 0% | 5.0% |
不動産 | 0% | 5.0% |
- ウェルスウイングは日本株のみに"集中投資"
をしている一方、
- ウェルスナビは米国株や債券などの資産に"分散投資"
を行っています。
日本株式に全振りしているため、日本株が好調な相場ではウェルスウイングの方が高いリターンを期待できます。一方で、どのような相場でもある程度安定的な資産運用を期待できるのは様々な資産に分散投資を行っているウェルスナビとも言えます。
2. 初期投資金額
ウェルスウインは15万円の初期費用がかかりますが、ウェルスナビは1万円から始めることができます。
気軽に始められるという点ではウェルスナビです。
3. 手数料
手数料は軽視できないポイントです。わずかな差でも、長期利用を考えるとリターンの面に大きく関わってくるからです。
ロボアドバイザーの手数料は投資一任手数料+運用商品の手数料(ETF経費)です。
※ウェルスウイングには運用商品の手数料はありません。
ウェルスウイングとウェルスナビは基本手数料に大きな違いがあります。
WealthNavi(ウェルスナビ) | ウェルスウイング | |
基本手数料(税込) | 1.1%(年率) | 情報手数料:330円/月 運用手数料:0.99% 売却手数料:1.0% |
金融商品の手数料 | 0.08〜0.13%程度 | なし |
手数料割引 | 長期割(最大10%OFF) | なし |
基本手数料だけで見るとウェルスナビがお得に見えます。
しかし、運用資産が増えていくにつれて、ウェルスウイングの情報手数料:330円/月の重みが低くなっていき、ウェルスナビの金融商品の手数料(0.08〜0.13%)の方が高くなっていきます。
ですので、少額投資の場合はウェルスナビ、高額投資の場合ウェルスウイングの方が手数料的にお得です。
※詳細のキャンペーン条件は、ウェルスナビ公式サイトで必ずご確認ください。
4. ウェルスウイングとウェルスナビの併用はすべき?
ウェルスウイングとウェルスナビの運用手法は大きく違います。
基本的には下記のように選ぶのがおすすめなので、併用が必ず必要とは考えていません。
- 日本株式への集中投資で積極的にリターンを期待したい
→ウェルスウイング - 複数の資産への分散投資で堅実に資産運用を行いたい
→ウェルスナビ
ただ、お互いの運用目的が異なるため、併用することである程度の相乗効果も見込めると思います。
例えば、下記のように考える場合、併用はありでしょう。
<パターン①>
- 資産形成のベースは分散投資のウェルスナビにしつつも、
- 高パフォーマンスも期待してウェルスウイングもやってみる。
<パターン②>
- 高パフォーマンス重視なのでウェルスウイング主軸だが、
- 日本株だけだと怖いからウェルスナビで軽く資産形成のベースを作っておきたい。
日本株式の裁量取引を行なっている方には併用がおすすめ!
両サービス間での併用はあまり必要ないと考えていますが、個人で日本株式の裁量取引をされている方は、
- 日本株式の裁量取引
- ウェルスウイング
- ウェルスナビ
の併用はある程度の有効的であると考えています。
日本株式の裁量取引との併用について
まず、上記3つの運用で最もリターンを期待できるのは、株式の裁量取引です。
しかし、株式投資を個人の裁量で行うと投資する株の得意分野(業種)が偏る傾向にあります。偏った分野だけの運用だと特定の事象(金利の上昇など)が起こった際に、投資している銘柄の全てが暴落する可能性があります。
これを回避するために、投資分野(業種)を分散投資させることが重要と日本株投資では言われています。
分散投資の方法としては、TOPIXなど日本株の指数に連動する投資信託を自分のポートフォリオに組み込む方法がありますが、これだと本来投資すべきでない企業にも投資することになり非効率と考えます。
実は、ウェルスウイングはTOPIXとほぼ同じリスク値(値動きの大きさ)にも関わらず、リターンが高くなっています。
ウェルスウイング | TOPIX | |
---|---|---|
2021〜2022年のリターン | 28.23% | 9.98% |
2021〜2022年の年率リスク | 12.46% | 11.72% |
(引用:PRTIMES)
株式投資の裁量取引をしながらウェルスウイングにも投資することで、
- TOPIXと同程度の分散効果が得られるので、
- 自分の株式資産とのリスク低減を期待できる。
ウェルスナビ・日本株式の裁量取引との併用で期待できること
ここまで解説してきたいことを全てまとめると、併用により下記を期待できます。
- ウェルスウイングで日本株式資産全体のリスクを抑えながら、
- ウェルスナビにも投資することで資産運用のベースを作ることできるので、
- 株式投資の裁量取引に心置きなく集中できる。
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ウェルスナビとウェルスウイング比較まとめ
ウェルスナビとウェルスウイングの大きな違いをまとめると下記のようになります・
違いまとめ
- 現在の運用実績はウェルスウイングの方が優秀
- ウェルスウイングは日本株式、ウェルスナビはさまざまな資産に分散投資
- ウェルスナビの方が投資金額が1万円と低い
以上のようになりました。
これらを踏まえて下記のように選ぶと良いでしょう。
- 日本株式への集中投資で積極的にリターンを期待したい
→ウェルスウイング - 複数の資産への分散投資で堅実に資産運用を行いたい
→ウェルスナビ
また、日本株式の裁量取引をされている方は、下記を期待できます。
- ウェルスウイングで日本株式資産全体のリスクを抑えながら、
- ウェルスナビも投資することで資産運用のベースを作ることできるので、
- 株式投資の裁量取引に心置きなく集中できる。
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